伊勢崎・銃撃乱闘 複数暴力団関係者関与か 捜査本部、全体像と犯人特定急ぐ
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保護者に連れられ下校する伊勢崎北小の児童

 指定暴力団六代目山口組系組長ら3人が4日未明に拳銃で撃たれるなどして重傷を負った殺人未遂事件で、乱闘が起きた群馬県伊勢崎市本町の現場周辺では5日も登下校の見守りが続き、住民から不安や早期解決を望む声が上がった。現場には事件当時、山口組以外に複数の指定暴力団系列の関係者がいたとの見方が浮上。伊勢崎署の捜査本部は、暴力団が絡むトラブルが事件に発展した可能性もあるとみて、全体像や犯人の特定を急いでいる。

 捜査本部や目撃情報によると、事件現場となった県道前橋館林線では4日未明、大勢の男らが集まり乱闘のような状態になった。捜査関係者によると、この場には銃撃された山口組系関係者だけでなく、複数の指定暴力団関係者がいたとの情報があり、組織間の何らかのトラブルが事件に発展した可能性も視野に調べている。各団体の関係先には警察官を配置し、報復などを警戒している。

 事件が未明に発生したことを踏まえ、捜査本部は4日夜から5日未明にかけても運転代行業者などに聞き込みを行った。現場近くの商店の女性(71)は上毛新聞の取材に、「騒動の中で『パン』という発砲音のようなものが聞こえた」と振り返った。

 現場から約600メートルの伊勢崎北小(新井俊一校長)は5日も登校時は学校周辺に教職員を配置し、放課後は集団下校などの対応を取った。午後3時15分ごろ、児童は保護者に付き添われたり5人ほどの班に分かれて、帰宅した。同校によると、送迎した保護者の数は通常より倍増した。

 伊勢崎署員が正門と裏門に立ち、覆面パトカーや白バイが見守った。地域ボランティア約30人もパトロールに協力した。孫2人が通学する同市の女性(70)は「犯人が拳銃を持っていたというので不安」と表情を曇らせた。同校は「児童も動揺している。安全を守れるよう最善を尽くしたい」としている。

 市教委は4日の全中学校で放課後の部活動を中止したが、5日は下校時の注意事項などを指導した上で再開した。来週以降も実施する予定。

 事件は同市本町の中心市街地にある県道交差点で発生。共に太田市に住む男性組長(48)と組関係者の男性(27)が撃たれて重傷、組関係者の別の男性(30)=同市=も全身打撲の大けがをした。

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