県有施設見直し最終報告案 県民会館「引き続き検討」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 群馬県議会行財政改革特別委員会が5日開かれ、県は前橋市のベイシア文化ホール(県民会館)など県有10施設の見直し最終報告案を示した。県民会館については「同市と連携し、引き続き検討」との方向性を示し、昨年10月の中間報告の「廃止を検討」から変更。同会館の存続を訴え活動する団体は廃止が強行されなかったことに安堵あんどする一方、新年度の検討内容を注視する姿勢を示した。

 最終報告案によると、2021年度、県と市の職員でつくるプロジェクトチーム(PT)で検討を継続。連携してのホール運営機能の維持が可能かどうかの方向性を同年度内に決める。県単独での維持はないとした。

 22年度以降、維持できると結論づけた場合は連携運営への具体的手続きを、維持できないとした場合には廃止後の施設の利活用検討をするとしている。

 存続を求め署名活動などに取り組んできた二つの市民団体は、検討継続の方針を「一歩前進」と受け止める。利用者らでつくる「県民会館の存続を願う会」の大村邦夫会長は「安堵した。引き続き注視していきたい」と話した。

 大村会長が団長を務める前橋第九合唱団は例年、県民会館で演奏会を開催。市内には昌賢学園まえばしホール(同市民文化会館)があるが、県民会館と同じ舞台面積を確保すると収容観客が県民会館と比べ半減するという。「2千人規模のホールは、市民芸術団体の存続の支えにもなっている」と訴えた。

 演奏家や音楽家、建築家らで組織する「県民会館を守る会」の鈴木創代表は「県の行財政改革の意義も分かる」とした上で、「採算性だけでなく文化保護の観点を含めた検討を期待したい」とした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事