再捜査で不起訴確定 前橋地検 遺族「納得できない」 北関東道事故の大型トラック男性
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 2017年1月に群馬県伊勢崎市波志江町の北関東道西行きで、大型トラックと衝突して停車中の乗用車に、中型トラックが追突して親子が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で書類送検された大型トラックの男性(37)について、前橋地検は24日、改めて不起訴処分とした。事故後の捜査で不起訴としたが、検察審査会が「不起訴不当」と議決し、再捜査をしていた。不起訴処分が確定した。遺族は「納得できない」と悔しさをにじませる。

 事故は17年1月13日早朝、片側2車線の直線道路で発生。追い越し車線を走行していた太田市の女性=当時(37)=の乗用車が、走行車線から車線変更した大型トラックと衝突し、走行車線に停車。約5分後に中型トラックが追突し、女性は急性硬膜下血腫などで死亡、同乗の長男=当時(16)=が軽傷を負った。

 地検は18年12月に大型トラックの男性を不起訴処分(嫌疑不十分)とした。遺族が19年6月に審査を申し立て、20年2月に検審が再捜査と処分の再検討が必要だとして、「不起訴不当」と議決。地検が再捜査をしていた。

 上毛新聞の取材に、女性の夫(56)は「不起訴は納得できない。プロドライバーである男性が車線変更する時に安全確認をしていたら、事故は起きなかった。事故直後もきちんと対応していれば、死亡事故も防げたはず」と述べた。

 夫によると、地検の再捜査で、事故車両に乗っていた長男に改めて聞き取りなどはなかった。今月中旬に地検から再捜査後の不起訴処分方針を聞いたとし、「お墓の前で『声が届かなかった』と報告した」と涙ながらに話した。

 関係者によると、中型トラックの男性は同法違反(過失致死)の罪で、罰金刑が下されている。

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