ロヒンギャ難民キャンプ大規模火災 「全て失った」「心配」 館林の同胞が支援呼び掛け
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難民キャンプで燃え広がる火災=23日、バングラデシュ・コックスバザール(提供)

 ミャンマーの隣国バングラデシュ南東部コックスバザールにあるイスラム教徒少数民族ロヒンギャの難民キャンプで起きた22日の大規模火災を受け、群馬県館林市にコミュニティーを持つロヒンギャの人たちは現地と連絡を取り、同胞の安否を案じている。難民キャンプを訪れたり、支援したりして関わってきた本県関係者も現地の状況を心配する。

 在日ビルマロヒンギャ協会幹部のアウン・ティンさん(52)=同市=は24日、会員制交流サイト(SNS)などを通じて現地と連絡を取り、被害状況を確認した。難民キャンプは約30地区に分かれる。自身が設立、支援する学校の地区に被害はなかったものの、複数の地区に燃え広がっているという。「たくさんの人が家や食物、衣服もなく困っている。何とかしなければいけない」とし、協会として支援を急ぎ、国際社会へも協力を呼び掛ける。

 同会幹部のモハド・アミンさん(41)=同市=は被害地区で生活していた親戚の無事を確認したが、不安を募らせる。2月にミャンマーで起きた軍クーデターで国内情勢が悪化した上での出来事。「全てなくなってしまった。これからさらに心配だ」とした。

 昨年2月に現地を視察した市国際交流協会理事の飯塚照夫さん(63)は、難民キャンプの住まいは木の柱と竹編みの壁にビニールシートをかぶせた簡易的な物で、幾つもつながって密集していたと説明。「燃え移れば逃げ場がない。無事に助かってほしい」と願った。

 資金を募り、難民キャンプで暮らすロヒンギャへの支援を行う館林、太田両市の小学生は「行く場所がなくなってしまう」と心配する。「ロヒンギャはミャンマーで迫害を受けて逃れてきた。生活する場所を失ってどうなってしまうのか、彼らの気持ちが本当に大変なんじゃないか」と思いやった。

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