「SLあぷとくん」CF目標額を達成 夏に復活の汽笛 安中・鉄道文化むら
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日々の整備を受けながら、修理を待つSLあぷとくん

 碓氷峠鉄道文化むら(群馬県安中市)で園内を周遊する蒸気機関車「SLあぷとくん」修復の支援を募ったクラウドファンディング(CF)が目標額の1300万円を達成した。老朽化により運行を中止していた園のシンボルが今夏、復活の汽笛を響かせる。

 SLあぷとくんは、1998年にイギリスで造られた2フィート蒸気機関車。園内約800メートルを周遊しており、99年の開園当初から親しまれてきた。ボイラーを支える台座が熱と経年劣化によって変形するなど、長年の運用で修繕が必要になったため、安全を考慮して2019年から運行を停止している。

 埼玉県内にある修理工場への運送費だけで約300万円かかるなど、修復には多額の費用がかかる上、新型コロナウイルスの感染拡大による入場者減の影響もあり、施設を運営する碓氷峠交流記念財団だけでは修復費用を賄えず、一時は廃車の可能性もあった。

 CFは運営大手の「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」のサイトを使い1月18日から開始。最終日の3月31日までに県内外から個人と法人合わせて975件、約1372万円が集まり、目標額を達成した。修復は6月末~7月末までに終える予定で、試験運転などを経て運行を再開する。

 同財団の中島吉久理事長は「うれしいの一言。多くの人々の協力があって復活することができる」と喜んでいた。(田島孝朗)

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