前橋官製談合 数十万円を金券換金か 群馬県警が贈収賄容疑の立件視野
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 前橋市発注の公共工事を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反などの疑いで県警に逮捕された市契約監理課長補佐(50)=同市池端町=が、工事を落札した2業者から受け取ったビール券を換金した額が数十万円に上るとみられることが10日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、贈収賄容疑での立件も視野に、金券授受の趣旨や時期などの詳しい経緯を本格的に調べていく。

 捜査関係者によると、課長補佐にビール券を渡していたとされる2業者は、共に同法違反などの容疑で逮捕された建設業者の元代表取締役(69)=同市今井町=と、スポーツ工事代表取締役(58)=同市日吉町。

 課長補佐は両容疑者からビール券を受け取り、中毛地域の金券買い取り店で複数回、現金に換えていたという。手にした現金は数十万円に上っていた疑いがある。

 県警は、課長補佐が、両容疑者に事前公表されていない入札情報を繰り返し漏えいし、その見返りに金品の授受が行われていた可能性も含め裏付け捜査を進めている。

 一方、前橋市が明らかにした2業者の指名競争入札による受注実績によると、建設業者は2020年度までの5年間に計33件、スポーツ工事は計20件の工事を受注していた。

 建設業者が20年度に指名競争入札で落札したのは道路や水路の工事など900万~4千万円台(税込み)の6件。落札率は96~98%台だった。随意契約は集落排水事業などの少額の受注がなくなり、前年度の21件から2件に減少していた。受注の総額は前年度並みの1億円余りだった。

 スポーツ工事が20年度、指名競争入札で受注したのは公園の遊具や運動施設工事など200万~400万円台(同)の3件。落札率は89~96%台だった。随意契約を含めた受注額は約2100万円で、前年度の約2割にとどまった。

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