《新型コロナ》警戒度引き上げ 前橋、伊勢崎を「3」に 施設職員の希望者全員検査も開始へ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 

 新型コロナウイルス感染症対策で、群馬県は15日、独自運用している警戒度について、感染者が増加傾向にある前橋、伊勢崎両市を17日から3に引き上げると発表した。太田、大泉の両市町は3、残る31市町村は2を維持する。高齢者・障害者施設の集団感染防止に向け、希望する職員全員を対象に感染の有無をチェックする「スクリーニング検査」を始めることも明らかにした。

 警戒度3となる4市町の高齢者や基礎疾患がある人には不要不急の外出自粛を求め、県民の宿泊費を補助する「愛郷ぐんまプロジェクト」の利用も控えてもらう。高齢者施設や病院での対面の面会も禁止する。

 山本一太知事は15日の会見で、前橋、伊勢崎両市を引き上げる理由を「ここ数日、新規感染者数が増えており、人口10万人当たりの感染者数が(基準の)2人を超えている」と説明した。太田、大泉両市町については「依然として感染者が多い状態が続いている」とした。

 高齢者・障害者施設のスクリーニング検査は、施設職員を幅広く検査することで入所者の集団感染や重症化のリスクを低減させ、入院に対応する医療機関の負担軽減を図るのが狙い。

 県が保健所を管轄する地域のうち、感染者が増加傾向にある伊勢崎、太田、大泉3市町の入所施設約300カ所、職員約7千人を対象とする。介護や看護、事務の職員だけでなく、調理や運転などを担う職員も含め、16日から希望を募る。

 厚生労働省が認めた抗原検査の簡易キットを配布し、約2週間の間隔を空けて2回検査してもらい、陽性となった場合はPCR検査などによる確定検査を行う。今後の感染状況によっては他地域でも行う。

 一方、保健所を管轄する中核市の前橋、高崎両市は上毛新聞の取材に対し、現時点で実施予定はないとした。前橋市は「検討はするが、費用対効果が課題」、高崎市は「感染者が確認された場合は、濃厚接触者以外も広く検査することで対応できている」とした。

 このほか政府が今月から適用を始めた「まん延防止等重点措置」の対象地域への移動を17日から極力控えるように求める。現在は宮城、東京、京都、大阪、兵庫、沖縄の6都府県だが、政府の適用状況に応じて順次、要請地域を拡大する。

 直近1週間の感染者数が10万人当たり10人以上(関東地方は5人以上)のため移動に「特に慎重な判断を求める地域」は、新たに北海道、愛知、滋賀、和歌山、岡山、徳島の6道県を加えた15道県とする。
(まとめ 西山健太郎)

◎変異株 県内で4人確認 新規陽性31人
 新型コロナウイルス感染症で、群馬県は15日、新たに県内に住む10~30代の男性4人が変異株「N501Y」に感染していたことが確認されたと発表した。いずれも海外滞在歴はなく、不特定多数との接触も確認されなかったとしている。この変異株への県内での感染確認は計27人となった。

 県内でのN501Yの確認状況について、県は県外行動歴がある人や、この変異株の陽性者の濃厚接触者が多いと説明。現時点で市中感染は広がっていないとみる一方、東京圏での拡大が懸念されている状況なども踏まえ、今後の動きを注視していくとしている。

 一方、県と前橋、高崎両市が発表した新規陽性者は10歳未満~80代の男女31人。入院していた県内在住の80代女性の死亡も公表した。女性には基礎疾患があった。県内での感染確認は、再陽性も含め累計5396人(うち102人死亡)となった。(山田祐二)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事