申し込み殺到で電話つながらず 群馬県内8市町村でワクチン予約 業を煮やして直接100人押し掛けも
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ワクチン接種の予約を受け付ける4市町村合同コールセンターの担当者ら=20日午前10時ごろ、甘楽町内

 群馬県内8市町村で20日、新型コロナウイルスのワクチン接種の予約受け付けが始まり、各地で申し込みが殺到し、多くの住民から不満の声が上がった。電話がつながりにくい状態が続き、担当以外の部署にも問い合わせが相次いで業を煮やしてコールセンターに直接押し掛ける住民の姿も。一方、あらかじめ希望調査し接種予定日を割り当てた嬬恋村では混乱はなかった。

 富岡、下仁田、南牧、甘楽の4市町村は合同のコールセンターを甘楽町内に設置。事前に優先予約券を配送した65歳以上の計2万5000人以上を対象に、8台の電話で午前9時に受け付けを開始した。

 4市町村は国からそれぞれ届くワクチンを合算し、予約数に応じて各医療機関に配分する仕組みで、5月10~29日の計8000人分を受け付けている。この日は計570人の予約を受け付けたが、申し込めなかった住民からは不満が漏れた。下仁田町の70代男性は「家族総出で電話し続けたのに、つながらなかった。もっと工夫ができたはず」と語気を強めた。

 富岡市はこの他、無料通信アプリ「LINE」(ライン)を活用した独自の予約システムで約3000人の予約を受け付けた。甘楽町はラインを使った県の予約システムも併用した。

 榛東村も65歳以上の約4000人を対象に午前9時から開始。5月1日と9日の計500人分を外部委託のコールセンターと県のライン予約システムで受け付けたが、約1時間で定員に達して打ち切った。村の保健相談センターには「つながらない」「何回もかけているうちに締め切られた」といった苦情が相次いだ。

 板倉町は、専用のコールセンター2回線とラインで受け付けた。電話がつながらない状況が続き、役場内の他の回線にも問い合わせが殺到。コールセンターがある町保健センターに100人以上が直接押し掛け、職員がその場でラインでの予約を手伝うなど対応に追われた。

 東吾妻町も65歳以上の5700人の予約をネットと電話で開始。初回分の1300人分がすぐに定員に達するなど、電話がつながりづらい状況が続いた。
 一方、嬬恋村は、2月に実施した希望調査に基づき接種予定日をあらかじめ割り当てていた。この日に予約の電話受け付けを始めたが、予定日の変更の申し出などがあった程度で目立った混乱はなかったという。
(まとめ 細井啓三)

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