7カ月長女殺害疑いで母親逮捕 昨年、太田の自宅で鼻と口ふさぐ 「いろいろ悩んでいた」
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太田署から移送される母親=26日午後8時5分ごろ

 生後7カ月だった長女の鼻や口をふさいで殺害したとして、群馬県警捜査1課と太田署は26日、殺人容疑で新潟県長岡市飯塚、無職の母親(31)を逮捕した。県警によると、「(育児や今後のことなど)いろいろ悩んでいた」と供述し、容疑を認めている。県警は動機や長女が死亡した詳しい経緯を調べている。

 逮捕容疑は昨年4月23日午前10時ごろ、当時住んでいた太田市大原町の自宅で、殺意を持って生後7カ月の長女の鼻と口を手でふさぐなどの暴行を加え、窒息させて殺害した疑い。

 県警によると、母親は同日午前10時40分ごろ、「自宅で意識のない娘を発見した」と119番通報。搬送先の病院で長女の死亡が確認された。

 同24日、夫(35)に付き添われて同署に出頭し、「娘を手にかけた。鼻と口を押さえ続けたらぐったりした」などと殺害をほのめかしたという。同25日の司法解剖で死因は窒息の疑いと判断されたが、県警は供述以外に客観的な証拠がないため、関係者らに事情を聴取するなど、任意での捜査を続けていた。

 昨年6月15日、母親は自宅でけがをして入院。けがなどの治療を受けており、退院に合わせて今月26日に逮捕された。

 母親は当時、夫と長男(4)と長女の4人暮らしで、事件時に夫は仕事で不在だった。きょうだいへの日常的な虐待は確認されていないという。

◎知人に「実家遠く頼れず」
 長女を殺害したとして殺人容疑で逮捕された母親(31)を知る人たちは驚きを隠さない。

 家族ぐるみで交流のあったという30代女性は「そんなことをする人とは思えない」と涙ながらに話した。母親は優しく温厚な性格で、子どもが甘えると笑顔で応じていたという。一方、夫の仕事が激務で、悩んでいる様子もあったと振り返る。

 育児に疲れた様子を心配すると、「実家が遠いから頼れない」とこぼしたという。「つらいことがあれば言ってほしかった…」と声を絞り出した。

 近くの40代女性は、母親が長女と長男と散歩をしている様子をよく見掛け、「いつも笑顔であいさつをしてくれて、穏やかな人だった」と振り返る。1年ほど前から姿を見なくなり、「どうしたのか気になっていた」と話した。

 事件があったとされる現場は太田藪塚インターチェンジから東に約1.6キロメートルの閑静な住宅街。

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