八ツ場ダムのエレベーターあす一般開放 上下流の行き来を徒歩で 周遊観光に期待 
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八ツ場ダム

 八ツ場ダム(群馬県長野原町)本体上からダム下までをつなぎ、管理や観光に使う多目的エレベーターについて、国土交通省利根川ダム統合管理事務所は27日、一般開放を29日に始めると明らかにした。ダム上流の同町側と下流に位置する東吾妻町側を徒歩で行き来できるようになる。ダム完成から約1年遅れの開放で、ダム下に延伸した自転車型トロッコの活用をはじめ、周遊観光への期待が高まる。

 ダム本体上からダム下まで観光客が行き来する手段はエレベーターのみで、利用開始の時期が注目されていた。本来の定員は24人だが、新型コロナウイルス感染防止のため当面は利用時に3分の1程度に制限する。利用時間は午前10時~午後4時。防災操作や月1回の保守点検時には利用できない。

 観光利用の管理をする長野原町は「コロナ下で大々的に観光に来てとは言いづらいタイミングでの開放となるが、感染予防を徹底して利用してほしい」としている。

 ダム直下の敷地と、ダム下で右岸と左岸に渡れる「管理橋」も開放され、ダム本体の迫力も楽しめる。

 東吾妻町が運営する自転車型トロッコ「吾妻峡レールバイク アガッタン」は17日、ダム本体のすぐ下まで約800メートル延伸した新コースの営業を始めている。エレベーターによりトロッコ乗車場所へのアクセスも向上する。東吾妻町観光協会の担当者は「エレベーターでダムの上から東吾妻町側を訪れる観光客も増えるだろう」と期待する。

 エレベーターを巡っては、ダム本体上が開放された昨年7月以降も、ダム直下で今年3月まで発電所の建設工事が行われていた影響でエレベーターの開放が延期されていた。発電所周辺の舗装工事などが終了したことを受け、開放できることになった。
(関坂典生)

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