混浴禁止は何歳から? 国は「7歳」に引き下げ 群馬県・前橋・高崎は「10歳」維持 施設でも対応分かれる
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 公衆浴場や温泉で、混浴できるのは何歳までか―。厚生労働省は昨年、男女の混浴禁止年齢の基準を「おおむね10歳以上」から「おおむね7歳以上」に引き下げた。これを受け、公衆浴場を規制する条例を定める都道府県や保健所を運営する市の一部では条例改正の動きもある。一方、群馬県と前橋、高崎両市は「おおむね10歳以上の男女を混浴させない」と定めた公衆衛生法施行条例をいずれも当面維持するとしており、混浴禁止年齢を巡る対応が分かれている。

 2019、20年に聖心女子大の植田誠治教授らが成人と児童に、混浴に関するアンケートなどを行った。成人に混浴を制限するべき年齢を聞いたところ、「6歳以上」が最も多く、次いで「7歳以上」だった。児童が混浴を恥ずかしいと思い始める年齢も「6歳」と「7歳」が多かった。同省はこの結果などを踏まえて昨年12月、公衆浴場の衛生等管理要領の混浴制限年齢を引き下げた。

 この要領に沿って条例を見直す自治体が多く、鹿児島県や福岡市では混浴年齢の引き下げを盛り込んだ条例改正案が議会で可決された。一方、本県と前橋、高崎両市は3月定例会などでの条例改正は見送った。

 前橋市の担当者は「施設や利用者から要望もない。施設ごとの判断で年齢を下げてもらうのは構わない」と説明し、県は「今後、近県の状況によっては足並みをそろえることもある」とする。

 県内では、条例を基に制限年齢を「9歳以下」とする温泉施設が多いが、独自に基準を設けるところもある。前橋市の「まえばし駅前天然温泉ゆ~ゆ」は20、30代の女性から「(10歳前後だと)違和感がある」などとの指摘を受け、4年ほど前から小学1年生以上の混浴を禁止している。担当者は「小学1年以上は同性の保護者と入ってもらうようにしている。怒って帰ってしまう人もいるが、徹底したい」と話す。

 個人差はあるが、思春期に入る8歳ごろから急速に発育するため、体形の男女差が顕著になり出すとされる。植田教授は「(混浴年齢の引き下げで)混浴に関するトラブルや性的な被害は防止されやすくなるのではないか」と指摘。「ただし、さまざまな事情で混浴が必要な場合も考えられ、事例に応じた柔軟で合理的な判断も必要」とした。
(臂真里緒)

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