板倉町が2万8000冊の在庫書籍 町史、冊子、写真集…活用されず大量保管 配布、格安販売その後は処分
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大量に積まれた書籍や冊子。無償配布や格安販売をした上で、残りは処分するという=30日、旧板倉南小

 群馬県板倉町が過去に発刊した町史などの書籍や冊子が、活用されないまま計2万8000冊も保管されていたことが、30日までに分かった。町は1日以降、希望者に期間限定で無償配布や格安で販売し、その後に処分する方針。栗原実町長は「これまで大量の保管を知らずにいたことは、(書籍発刊が)就任以前のことだったとはいえ大変遺憾。深く反省し、今後もコスト意識を念頭に行政運営を行いたい」と話している。

 大量の書籍は昨年5月ごろ、町中央公民館3階大ホール内の保管倉庫で見つかった。新型コロナウイルス感染症対策で購入したマスクや避難所などで使う組み立て式簡易ベッドなどを保管する際に職員が確認した。書籍は現在、旧南小に移している。

 見つかったのは、2008年以前の約30年間に町教委などが作製した文化財関係の書籍や冊子で84種類に及ぶ。大半は作製部数が分からず、中には発行年度や事業費が不明なものもある。事業費約2500万円をかけて作製した町史も含まれ、通史編(上下2巻)は1985年に6000部を発刊し、3600部が残っている。

 この他、「板倉の民話」「水郷の伝統食」といった民俗学関連、「町内遺跡」「文化財調査研究誌」シリーズといった文化財関連、「鉱毒事件の真相と田中正造翁」、写真集「ふるさと板倉」などもある。

 町は取り扱いについて町議や区長の代表者らと検討委員会を設けて協議を重ね、無償で配ったり、安く販売することを決めたという。

 1日から町内の希望する行政区に無償提供した後、一般向けに15日~6月30日の期間限定で販売、または無償配布する。価格は、町史を一律1000円、セット販売で2冊1500円。その他の書籍は6000円以上が3000円、600円以下は無料―などとする。

 4月30日に町ホームページに、販売に関する案内と書籍の一覧表を掲載した。また、5月1日号の広報紙と一緒に案内文などを全戸配布する。

 栗原町長は「貴重な書籍を一冊でも多く、関心を寄せる人の手元へ届けたい」と話している。

 受け付けと販売場所は町中央公民館。先着順。販売のみ、町内3公民館でも取り扱う。問い合わせは町中央公民館(0276-82-2435)へ。(御山まゆみ)

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