《コロナ哀歌》キャバクラ店 30代女性 接客 早くいつも通りに 去年の給料は半分 仲間が陽性、私もだ いつまた店閉まるか
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「コロナにかかった後、自宅待機した数日間がストレスだった」と話す30代女性

 群馬県内で新型コロナウイルス感染者が初めて確認されてから1年以上が過ぎてなお、収束は見通せず、なりわいや暮らしへの影響が続く。嘆き、悲しみ、小さな希望―。さまざまな職業や境遇でコロナ禍に耐える人たちの思いを聞いた。

 感染の波が来るとお客さんが減って、少し収まると少しずつ来てくれるようになって…。その繰り返しの1年でした。お客さんが来なければ、私たちは早く上がったり、店を閉めたりしなくてはなりません。去年の給料は、いつもの半分くらいかな。

 コロナの前までは、店に週6で出ていました。午後9時から深夜まで、休憩する間もなく席を回って。お酒をついだり、たばこに火を付けたり。

 最初にお客さんががくんと減ったのは、去年のゴールデンウイーク。普通なら地元に戻ってきたお客さんとか観光客とかでいっぱいなんですよ。なのに、すごく少なかった。「ああ、こんなに違うんだ」と思ったのを覚えています。

 8月には近くのお店でクラスターがありました。その店で働いていた親しい人もコロナになって、濃厚接触者として検査を受けました。陰性だったんですが、結果が出るまでどう行動すればいいのか分からないことも多くて。例えば家族と洗濯を別にしないといけないのか、とか。周りの人や保健所に聞いてもよく分からなくて、手探りで対処しなきゃいけなかった。

 実はその後、私もコロナにかかりました。仕事仲間から「陽性だった」と告げられたのは12月。私もその前日から体のだるさを感じていて、それを聞いた瞬間に「絶対、私もだ」と思ったんです。

 症状は体がとてもだるかったり、においを感じなくなったり。咳も出ました。特効薬がないから、どうすることもできなくて本当に怖くて。ネットの情報も何を信じればいいのか分からず、疲れました。

 群馬でも感染者が増えていた時で、療養のためのホテルにすぐには入れませんでした。2、3日自宅待機している間、家族に部屋までご飯を持ってきてもらったり、ドアノブとか触った物を全部消毒したりして。その数日が一番ストレスでした。

 今は体調も戻って同じ店で働いています。波があって、お客さんが来なくて暇な時もあります。それでも、お店がつぶれずに続いているのはありがたいです。

 コロナで変わったこと?収入が減っただけじゃなく、「いつまた店が閉まっちゃうんだろう」とか、「家族や友達が感染しないか」とか、日々ずっと心配が続いていることです。それが本当に苦しい。コロナにかかったからこそ、強く感じるんだと思います。

 いつ終わるのか分からない状況だけど、早く収まってほしい。いつも通りお客さんを迎えられる世の中に戻ってほしいです。
(栗原綾菜)

 30代女性。友人に誘われ、20代から前橋市内のキャバクラ店で働いている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事