《コロナ哀歌》シングルマザー 30代 行政に実情届けたい 病で働けず生活保護 3人の子養えるか バス通院にも感染リスク
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高校生の娘(右)は医療の道を志している。「いつの間にか頼もしくなったね」

 学費に食費、光熱費…。支払えば預金の残高はほとんどありません。翌月もちゃんと生活できるか、子どもたちを養えるか。毎月不安でしんどいです。新型コロナウイルス感染拡大初期のころ、マスクや消毒液がかなり値上りしましたよね。ただでさえ苦しい家計が、コロナ禍で必需品になったものへの出費で相当圧迫されました。本当にギリギリ、きつかった。

 うちは母子家庭で3人の子どもがいますが、持病があって働けない。だから生活保護を受給しています。昨年は長女の高校と次男の中学校入学が重なったので新調するものが多く、食費も切り詰めました。

 コロナ下では通院も一苦労です。数年前にうつ病を発症。糖尿病に加え、診断で25ほどの病名が付けられました。血圧が高くて目まいやふらつきがひどく、薬は手放せません。

 市内の病院へ月1、2回、バスで通院しています。不安なので娘に同行してもらっていますが、公共交通機関だとやっぱり感染リスクが心配。マスクを二重にしたりして対策します。交通費もマスクも倍必要になるのは痛いですが、ほかにどうしようもないんです。

 学校の授業料は生活保護で出ますが、教材費は出ません。長女は家計を少しでも助けたいと思い、自宅近くのコンビニでのアルバイトに応募しました。ただ、コロナ禍もあってなのでしょうか、断られてしまいました。今もアルバイト先を探しています。年頃の娘なので、母親としては学校の友達と同じように、好きな洋服やお化粧品も買ってあげたいんですけどね…。

 以前、生活保護受給者と知られ、家を特定されて郵便物を荒らされたり、ネットにさらされたりしたことがありました。また同じことがあったらと思うと怖くてたまらない。身近な人への相談もためらってしまいます。早く児童扶養手当の受給も申請したいのですが、コロナで本籍地へ必要書類を取りに戻れず、歯がゆいです。

 支援団体の方が定期的にお米や野菜を持ってきてくださり、話を聞いてくれます。他県から来て身寄りがなく、頼れる人もいないのでとてもありがたいです。行政には、うちみたいなシングル家庭の実情を知ってもらいたい。この思い、どうやったら届くのでしょうか。
(飯島礼)

 西毛地域在住。20代の長男と高校生の長女、中学生の次男と4人暮らし。女性。30代

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