きょうから群馬県内全域を警戒度4 県、外出自粛求める 飲食店に時短要請へ
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 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、群馬県は3日、独自運用している警戒度を、4日から県内全域の35市町村で最も深刻な4に引き上げることを決めた。県民に同日から不要不急の外出自粛を求めるとともに、8~21日に酒類を提供する飲食店などに営業時間短縮を要請する。感染者数が大幅な増加傾向にあり、変異株の拡大も懸念されることから判断した。全県への警戒度4への引き上げは昨年12月19日~2月22日の期間以来で、運用は今月21日までを想定している。

 3日に緊急対策本部会議を開き、決めた。山本一太知事は臨時会見で「新規感染者数が急増し、強い危機感を抱いている」とし、「大型連休明けの感染爆発の可能性、医療体制への負荷などを総合的に考慮し、全県で引き上げるべきだと判断した」とした。感染拡大が続けば緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」の要請に踏み切る考えも示した。

 営業時間短縮を要請するのは、県内全域の(1)酒類を提供する飲食店(2)接待を伴う飲食店(3)カラオケ店―の3業種。酒類の提供は午後7時まで、同8時~午前5時の営業は自粛とし、要請に応じた店に協力金を支給する。

 これまで一律だった協力金は事業規模や売り上げに応じて変える。中小企業に1日当たり2万5000~7万5000円、大企業に減収分の4割相当で1日当たり最大20万円を支給する。県が認定した「ストップコロナ!対策認定店」は、接待を伴う飲食店を除き、感染予防対策を徹底した上で午後8時以降も営業できるが、その場合は協力金を支給しない。

 県立学校は一律の休校や分散登校などの措置は行わない。部活動は高校総体など全国規模の大会につながる試合を除き、対外試合を自粛とする。競技の特性や活動の内容を踏まえ、感染リスクの低い部活動は校内でのみ実施できるとした。

 県民には生活物資の買い出しや通勤、通院、通学など日常生活に必要な外出を除き、不要不急の外出自粛を求める。県外との不要不急の往来のほか、特に午後8時以降の外出を控えるよう求めている。

 県によると、4月27日~今月3日の1日当たりの新規感染者数の平均は68.9人で、前週(37.1人)の約2倍。3日夕時点の病床稼働率は41.2%。感染力が強いとされる変異株「N501Y」は、同日までに累計117人の感染が判明している。

 山本知事は飲食店への時短要請の協力金として、71億8800万円を増額する補正予算を専決処分した。県は新たな対策として、接待を伴う飲食店が希望すれば検査キットを配布するほか、感染拡大地域に住む人を対象にモニタリング調査を行う方針。時短要請の対象となる飲食店を見回り、協力を呼び掛けていく。
(稲村勇輝)

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