飲食店に不安、不信募る 群馬県全域で時短要請 「生活守らねば」通常営業の店も
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居酒屋「三代目さんたろう」は店先の黒板に短縮営業のお知らせを記載。午後8時となり「営業中」の看板を裏返した=8日

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受けた県指針に基づき、酒類を提供する飲食店などへの営業時間短縮の要請が8日、群馬県全域で始まった。経営の先行きに不安を抱えながら応じる店舗がある一方、度重なる要請に耐え切れず通常営業を続ける店も。客側には時短要請の開始を知らず戸惑う人もいた。

 「8時以降に飲みたい人が多いのは分かっているが、応じるしかない」。JR高崎駅西口近くの居酒屋「三代目さんたろう」では県が閉店を促す午後8時、店を切り盛りする松本裕孝さんが「営業中」の看板を裏返し閉店した。それでも「こんな状況でも店の強みを出していくしかない」と前を向く。

 一方、前橋市のある焼き肉店は要請に応じるのを見送った。40代の男性経営者は「もう付き合い切れない。中途半端な政策に振り回され、われわれは生殺しだ」といら立ちを隠さない。前回までは協力し、貯金を切り崩して従業員の給与に充てたという。「目の前の生活を守ることが第一。協力金ではとても足りない。政治家や役人も身を切る覚悟の一つも見せてほしい」と吐き捨てた。
(まとめ 山田祐二)

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