太田旭中生デザインのピクトグラム コロナ対策や交通安全に一役 手洗い・マスク着用・自転車マナー 市施設で掲示
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感染症対策や交通安全を呼び掛ける自作のピクトグラムをPRする生徒たち

 群馬県太田市の太田旭中(小川哲雄校長)の生徒が制作したピクトグラム(絵文字)が、太田市役所や行政センターなど市内18カ所に掲示され、新型コロナウイルス感染症対策や交通安全の呼び掛けに一役買っている。子どもの視線で分かりやすく伝えようと工夫しており、施設側からも歓迎の声が上がっている。

 ピクトグラムは現在の3年生87人が2年生の時に美術の授業で制作した作品。制作時の狙いは校内の危険箇所や問題点の改善だったが、「地域の問題とも共通する点があるのではないか」と公共施設などにも提供することにした。

 提供したのは校内選考で選んだ20種類のデザイン。感染症対策として換気や手洗い、マスク着用を呼び掛ける内容をはじめ、節水や自転車マナー、脱いだ靴をそろえることなど、生徒が日常生活で感じた心掛けを盛り込んでいる。

 老若男女に伝わるように単純なデザインにし、使用する色を少なくするなど工夫した。小さい子どもが使う施設には「密」「換気をしよう」との文字も入れて分かりやすくした。意味がより正確に伝わるように説明を書いたメッセージカードも添えている。

 換気を促すデザインを考えた権田勇斗さん(14)は「開いた窓を表現するのが難しかった。カーテンを書いて、風を波線で表現して伝わるように工夫した」と振り返った。

 提供した施設からは「誰にとっても分かりやすく、利用者の注意喚起になる」「感染予防に気が引き締まった」との声が寄せられている。森口楓乃音さん(14)は「大人のような力はなくても、子どもなりの視点で情報を伝えることができると分かった」と手応えを感じ、田中館翼さん(15)は「(ピクトグラムが)他の地域にも広がり、感染症が収まる助けになれば」と力を込めた。
(時田菜月)

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