高木市長が関与を否定 硯石問題と社協人事介入 渋川市議会百条委
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 群馬県の渋川市議会は25日、「本会議における渋川市長の答弁の真偽に関する調査特別委員会」(百条委員会)を開き、高木勉市長に証人尋問した。同市北橘町の市有地にある巨石「硯石」が文書による手続きを経ずに掘り起こされた問題に絡み、市が現場保護のために設置していたバリケードなどが外されたことについて、高木市長は関与を否定。市社会福祉協議会に人事介入したとされる問題についても否定した。

 関係者によると、硯石のバリケードとブルーシートは昨年3月7日夕ごろに撤去されたとみられている。掘り起こした市議会議長の望月昭治氏は百条委の証人尋問で、同日に高木市長と面会した際に「(市長が)『撤去してくる』と言った」と証言している。

 尋問で、高木市長は同日午後0時45分ごろに望月氏と市役所内で面会したとする一方、「否決された条例案再提案に協力を求めた。自分で行って取ってくるという話はしていない」と述べた。
 撤去されたとみられる午後4時15分~5時ごろは、県内初の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表された当日だったため、市役所で幹部と打ち合わせをしていたとした。「誰かに撤去を指示したか」との質問には否定した。

 市社協への人事介入を巡っては、昨年3月の市議会で社協評議員を務める市議が一般質問し、高木市長は「介入していない」と答弁している。

 社協の常務理事(元市職員)は、前会長から「他の市退職者とのバランス」などの理由で辞任を求められたとし、百条委で「市長が前会長を通じ、自分に辞任を求めたと捉えている」と証言。前会長は、高木市長から「市は退職者が30~40人いる。大変なんだ」「何とかしてくれ」と聞いたと、百条委で証言した。

 これに対し、高木市長は「再任用の制度があり希望者は市で働ける。退職者の再就職を外部にあっせんするのはやめるべきだ」との考えを強調した上で、「社協の人事に介入したことはなく、自分から人事について話したことはない」「常務理事の去就について前会長から相談を受けたとの認識はない」などと話した。

 高木市長と、他の証人の証言に食い違う点もあるため、百条委は証言の合理性や信ぴょう性を精査する。
(奥木秀幸)

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