碓氷峠鉄道文化むら「 SLあぷとくん」 CFで2年ぶり復活 近く修理終え来月上旬に出発式
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
工場で分解整備されるSLあぷとくん(碓氷峠交流記念財団提供)

 クラウドファンディング(CF)による資金調達で修理している碓氷峠鉄道文化むら(群馬県安中市)の蒸気機関車「SLあぷとくん」が7月上旬にも運行を再開することが8日、分かった。園内を周遊する人気の乗り物で、近く修理を終えて施設に戻る予定だ。試験運転などを経て、2年ぶりに復活する。

 鉄道車両の製造など手掛ける司機工八潮工場(埼玉県八潮市)で、4月から修理が進められてきた。工場では、心臓部といえるボイラーを支える台車の変形など不具合が起きた部分を修繕。完全に分解して各部品を清掃、交換し、蒸気圧を高める改善作業も行った。

 鉄道文化むらへの搬入は16日に予定されている。試験運転で安全性などを確認した後、7月上旬に出発式を開き、復活の汽笛を鳴らす。

SLアプトくんは全長6.4メートル、重量は16トン。同施設のオープン当初から活躍する小型SLで、園内約800メートルを周遊する。使い始めてから約20年たって老朽化が進み、安全のために2019年から運行を停止していた。

 運営する碓氷峠交流記念財団の資金だけでは修理費用を賄えず、廃車となる可能性もあったが、CFサイト「キャンプファイヤー」で支援を呼び掛けたところ、県内外から目標額を超える約1372万円が集まった。

 同財団の中島吉久理事長は「追加で大きな修理をすることもなく順調に作業が進んだ。皆さんの支援のおかげでまた力強く走れる」と感謝している。(田島孝朗)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事