男児2人刺され死亡、母も重傷 前橋の住宅で 殺人容疑で群馬県警捜査
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事件があった住宅を調べる捜査員ら=10日午後6時10分ごろ

 10日午後3時15分ごろ、前橋市富士見町小暮の住宅で、この家に住む30代男性から、「子ども2人とその母親が倒れている」と110番通報があった。このうち小学生の兄弟2人は胸を刺されたとみられ、搬送先の病院で死亡が確認された。母親(38)も腹部にけがをしており重傷。群馬県警は殺人事件として捜査し、母親が経緯を知っている可能性があるとみて回復を待って事情を聴く方針。

 県警によると、死亡したのはこの家に住む小学3年の兄(9)と、小学2年の弟(7)。兄には胸に刺されたような傷が数カ所あった。

 仕事から帰宅した男性が1階のリビングで、あおむけで倒れている3人を発見した。母親がいた近くで、凶器とみられる血の付いた包丁1本が見つかった。外部から何者かが侵入したような形跡はないという。

 死亡した男児2人と母親、通報者の男性は、昨年10月ごろからこの住宅で4人で暮らしていたとみられる。これまで県警には相談などはなかった。

 現場は赤城大鳥居から北に約1キロで、住宅が点在する地域。

◎2児知る人涙ぐむ「なぜ…」

 近隣住民によると、死亡した兄(9)は弟思いで、弟(7)は明るい性格だった。事件当日も、いつも通り登校している様子だったという。2人を知る人にはショックが広がった。

 孫が弟と同級生という女性(70)は「兄はおとなしいけど面倒見が良く、通学中も弟が事故に遭わないよう守ってあげる優しい子。弟は誰にでもあいさつする明るい子」と振り返った。10日も登校する姿を見送ったといい、「なぜこんなことに…」と涙ぐんだ。

 近くの自営業男性(47)は、6日に自宅で仲よさそうに過ごす兄弟らを見かけた。「子どもたちが庭を走り回り、男性と母親がフェンスを手作りしていた。楽しげで、トラブルは聞いたことがない」といぶかった。

 子どもが同じ小学校に通う母親(40)は「お母さんは社交的だがあいさつを交わす程度」。別の母親(47)は「亡くなった子が気の毒。なぜこんなことになったのか」と不安そうに話した。

 近くの学童保育の男性職員(35)は「子どもたちの様子を見ながら心のケアもしていきたい」と事件の影響を心配した。

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