夏の部活動、運動時に注意 感染と熱中症 両方に備え マスクは適宜外す、冷感素材を活用…
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冷感機能があるマスクなどが並ぶ店頭=前橋市のベイシアワールドスポーツ前橋みなみモール店

 コロナ下で2度目の夏を控え、感染予防と運動時の熱中症対策を両立する工夫が群馬県内で広がっている。マスクで体に熱がこもるのを防ごうと、スポーツ用品店は冷感機能を備えた高機能商品を取りそろえる。高校などの部活動では状況に応じてマスクを外すなど体への負担を減らす練習方法を徹底する。専門家は「マスクを着けたままの激しい運動をなるべく避け、体温調節してほしい」と呼び掛ける。

 ベイシアワールドスポーツ前橋みなみモール店(前橋市新堀町)では、呼吸がしやすいスポーツ用マスクの種類を昨年の2倍以上に増やし、店頭の目立つ場所に並べてアピールしている。水や汗が蒸発すると冷たく感じる機能のあるタイプが人気。デザインも多彩なため運動時以外で着用する人もいるという。

 中村良樹店長(34)は「新しい生活様式の中で、マスク着用が必要な運動時のために生まれた商品。通気性が良くて熱がこもりにくくスポーツにおすすめ」と説明する。

 前橋工業高(中西信之校長)では、部活動中のコロナ対策のため、これまで使っていた共用の給水器などでの水分補給を禁止。各自が水筒を用意している。

 密着が避けられない柔道部では試合形式で組み合う練習の際、1人がマスクを着用し、もう1人は外すようにしている。部員の体への負担軽減を考慮した対策だ。他の部活でも、生徒同士で距離が取れる場合は、マスクやフェースシールドを外しているという。

 同校の桐生一良副校長(58)は「生徒にとっては一度きりの学校生活。生徒の健康を守った上で、何とか部活動ができるように工夫している」と思いを語った。

 コロナ対策と熱中症予防を県内企業に指導している産業医の上原まゆみ医師(64)は「マスク着用によって体からの熱の放出が妨げられると、熱中症を発症するリスクが上がる」と指摘。周囲と距離が取れる時には適宜マスクを外すことなどを助言している。マスクを着用したままでの激しい運動はできるだけ避けるべきだとした上で、「仮に行う場合も短時間にとどめたり、こまめに体を冷やしたりすることが必要だ」としている。(須永彪月)

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