上毛かるたの初版発見 箱に「昭和22年発行」 歴博「とても貴重」
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初版を手に「貴重な物が見つかり、うれしい」と語る田村さん
発行日と印刷日が初版を示している

 1947(昭和22)年に発行された上毛かるたの初版が、群馬県安中市の女性宅で保管されていたことが12日、分かった。箱に「昭和22年12月発行」と明記されているほか、48年版以降は読み札の裏にある解説が、絵札の裏に書かれている。県立歴史博物館(高崎市)は「発行日と印刷日から、はっきり初版と分かるもので、とても貴重だ」としている。

 初版は、かるたについて研究する沼田市のブロガー、田村聖志さん(27)が入手。田村さんはこれまでも48年版と65年版を手に入れ、絵柄の変遷などを調査してきた。2~3月に玉村町でかるたについて紹介する展示会を実施したところ、女性から「譲りたい」と連絡を受けたという。

 箱の表面には、かるたの発行に携わった「恩賜財団同胞援護会県支部」の名がある。裏には昭和22年(47年)11月27日印刷、12月1日発行と記されている。かるたの「生みの親」である故浦野匡彦さんは同支部の責任者だった。

 田村さんは、2017年に個人ブログ「まいらいふり~すたいる」を開設し、かるたの魅力を発信している。「絵札と読み札も全てそろっており、この状態の物があるとは」と驚く。

 今後は引き続き、絵柄が変わった時期を調べつつ、初版のレプリカを展示することも検討するという。「活動を通していろいろな縁が生まれ、とてもありがたい」と語り、情報提供も呼び掛ける。(堀口純)

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