大学接種 群馬県内は4校申請 医療系は自前で打ち手
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 21日から始まる大学での新型コロナウイルスワクチンの集団接種について、群馬県内にキャンパスがある16大学のうち4校が、15日までに厚生労働省に実施を申請したことが分かった。さらに3校が実施を検討しており、うち2校は申請を視野に入れる。実施に動く大学の多くは医療系の学部を持っており、打ち手となる医療従事者を自前で確保できるかが対応を分けた形だ。県内唯一の医学部を置く群馬大(前橋市)は県営接種センターの運営に協力するとして実施を見送った。

 既に申請したのは、高崎健康福祉大(高崎市)、群馬医療福祉大(前橋市)、群馬パース大(高崎市)、桐生大(みどり市)。

 高崎健康福祉大は28日の接種開始を目指して準備を進める。医師や看護師、薬剤師の資格を持つ教職員が運営を担い、学生と教職員の約3500人から希望者に接種。1日最大200回の接種が可能と見積もり、8月下旬に2回目の接種完了を見込む。

 桐生大は短期大学部と合わせ学生、教職員に接種。同じ運営法人の中学、高校は教職員に限り、全体の対象は計千人となる。7月1日からの接種を計画し、看護師資格を持つ同大別科助産専攻の学生もスタッフに加える予定。今月中に接種の希望を調査し、8月上旬までに打ち終えたい考え。

 群馬医療福祉大も系列校を含め、学生、教職員ら希望者への接種を7、8月に計画する。担当者は「学生が病院や施設などに実習に行く際、接種が安心感を生む。オンラインと対面の併用で授業をしているが、コロナ前の状態に戻すことにもつながる」とする。群馬パース大も7月中旬の接種開始を目指し、学生らへの意向調査を行う予定。

 実施を検討する3校のうち、上武大(伊勢崎市)は、教職員から打ち手を確保できる見通しだとして、早めに道筋を立て申請する方針。東洋大(東京都)も板倉町のキャンパスを含めた4カ所での接種を検討しており、準備が整い次第、申請する。伊勢崎市にキャンパスがある東京福祉大(同)は実施に前向きだが、現時点で医療従事者を確保できるめどは立っていないという。

 一方、実施を見送った群馬大。県営接種センターでの業務に対応する医療従事者の派遣を県から要請されているといい、担当者は「県の人材確保に最大限協力する」と説明する。

 県立の県民健康科学大(前橋市)と女子大(玉村町)は地域医療への影響を考慮して見送りを決めた。両大運営法人の担当者は「医療従事者を自前で確保することが申請の条件。十分な実施態勢の構築が難しいと判断した」とする。県営接種センターでの集団接種などを活用し、学生らの接種を進めたいとする。

 このほか、多くの大学が「打ち手の確保が困難」だとして実施を見送った。
(まとめ 山田祐二)

群馬県内の感染状況が改善 警戒度引き下げも◎

 新型コロナウイルス感染症で、群馬県と前橋市は15日、新たに20~90代の男女6人の陽性が判明したと発表した。県内での感染確認は、再陽性も含め累計7989人(うち149人死亡)。県内の感染状況は改善の傾向にあり、この状態が続けば県指針に基づく警戒度は、21日に3に引き下げられる見通し。

 1日当たりの新規陽性者数の発表は5日以降、20人未満で推移。1日に40.7%だった病床稼働率も低下が続き、15日夕の時点では16.6%となった。

 一方、デルタ株(インドで確認された変異株)が含まれ、今後の拡大が懸念されるL452R変異株について、県は既に陽性が判明している30代男性、80代女性、高齢男性の計3人から新たに検出されたと公表。県内での検出は計28人となった。

N501Y変異株については、80代と高齢者の女性2人から検出され、計667人となった。
(山田祐二)

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