太田市消防本部・前課長がパワハラか すでに異動も非公表 部下3人が診断受け数週間休む 
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 群馬県の太田市消防本部で通信指令課長だった50代男性職員が、5月1日付で消防総務課付に異動していたことが15日、同本部への取材で分かった。異動は非公表。複数の関係者によると、これまでに直属の部下3人が医師の診断書を提出し数週間休むなどしており、パワーハラスメント(パワハラ)を受けたとみられる。桜井修一消防長は「(行き過ぎた行為を)確認したので内部調査を進めている。詳細が明らかになり次第報告する」と話している。

 パワハラを受けたとみられる3人は、同課管理係の係長以下40~50代の職員。係長を含む2人が4月に医療機関の診断書を提出し、数週間休んだ。他の1人も受診し、精神疾患直前の症状と診断されたという。

 前課長は昨年4月に着任し、「消防事務関係の知識に精通し、頭が切れる」との内部評価もある。一方、複数の関係者によると、部下の業務書類の不備を執拗(しつよう)に指摘し、数時間にわたり何度も書き直させるなどの行為を繰り返したという。

 市消防本部は4月に係長ら2人から診断書の提出を受けた際、それぞれ事情を確認し、前課長の行き過ぎた行為があったと判断して調査を開始。「職場環境を改善するため」などとして異動を決めた。消防次長が同課長職を兼務している。

 3人のうち1人の家族は「自殺の一歩手前の状況で命を落とす前に被害が分かって良かった。(前課長に対し)しかるべき処分をするべきだ」と強調する。

 市の全庁的な組織内のパワハラ問題などに対応する市コンプライアンス推進室は、今回の件に関して「連絡や相談はなかった」と説明している。

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