原動力は“ギョーザ愛” おととし閉店の専門店が自販機で復活 幼なじみや長女協力 味再現に太鼓判
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自販機を背に意気込む(左から)関根さん、鈴木さん、麻耶さん

 地域で愛され、2019年に閉店した群馬県高崎市並榎町のギョーザ専門店「餃子(ギョーザ)のみっちゃん家(ち)」が19日、冷凍の自動販売機で復活する。かつて店を切り盛りした「みっちゃん」こと関根美智子さん(56)に、幼なじみで会社経営の鈴木健正さん(57)が協力。待ちわびた常連客に加え、新たなファンの獲得を目指す。

 「餃子のみっちゃん家」は13年に開店。関根さんと鈴木さんが学生時代に屋台で食べていたギョーザの味を忘れられず、研究を重ねて味を再現した。常連客も増えて地域で愛される店となったが、関根さんの仕事の都合で19年秋に閉店。味を忘れられない鈴木さんが関根さんに復活を提案し、調理に使う機械や設備の手配、企画、協力者の確保などに奔走。コロナ下に合うよう、非接触で冷凍ギョーザを自販機で購入できるようにした。

 鈴木さんの原動力は「ギョーザ愛」。素材の味を生かしつつ、にんにくのパンチも効いたギョーザが食べられなくなったのは「食卓の死活問題」というほどみっちゃん家のギョーザは特別だった。

 復活に向けて、2人は関根さんの長女の鈴木麻耶さん(34)に工場長を委嘱。以前は店で関根さんを手伝っていたが「機械を使って同じ味を出せるか分からなかった」ことから、1カ月にわたって試作を繰り返し、2人も太鼓判を押す味を再現した。

 今月上旬から「プレオープン」として6日間、時間を限定して店頭販売を実施し、初日には300食以上を売り上げた。麻耶さんは「常連さんの思いを感じ、プレッシャーで不安だったが、多くのお客さんが来てくれて感激した」と振り返る。

 同市並榎町の工場横と、同市宿大類町の図南FC高崎フットサルコートの駐車場内に設置した自販機2台でスタートする。さらに3台の設置が決まっており、年内に10台まで増やす計画だ。

 鈴木さんは「とにかく一度食べてほしい。この味を多くのお客さんに知ってもらいたい」と力を込める。関根さんは「急に店を閉めて申し訳なかったが、またお客さんに喜んでもらえるのがうれしい」。麻耶さんも「責任重大だが、わくわくしている」と意気込んでいる。

 冷凍ギョーザは30個入り、1000円。問い合わせは麻耶さん(電話090-5523-1819)へ。(平山舜)

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