迷惑行為許さない 「心霊スポット」返上へ動画配信者らが神社で草刈り 対策で侵入減少、手応え
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武尊神社境内の草を刈る有志ら

 「心霊スポット」として動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信し、無断立ち入りなどを助長させてしまったことを悔やむユーチューバーの前橋市の今井一太さん(34)と群馬県伊勢崎市の半田元春さん(36)は23日、みどり市東町の武尊神社で賛同した有志らと共に境内の草刈りに取り組んだ。2人が3月に設置した防犯カメラやバリケードの効果で不法侵入が激減。さらに境内を美化していくことで、迷惑行為の撲滅につなげる考えだ。

 2人は仲間と共に制作した動画をユーチューブで配信している。心霊スポットを紹介する企画で2年前に同神社を訪れた。その後、別の配信で同神社が荒らされ、壁や窓の破損や落書きの被害に遭っていることを知り、心を痛めた。

 安易に配信してしまったことへの反省を込め、今年3月、花輪守留(まもる)宮司(74)の許可を得て監視カメラとバリケードを設置。バリケードの前で引き返した来訪者を4、5の両月で100組ほど確認し、手応えをつかんでいる。

 肝試しなどで不法侵入が増える夏本番を前に、神社が大切に管理されている様子をさらに広めようと、草刈りを企画。同日は呼び掛けに共鳴した参加者が県内外から集まり、境内の草を刈り、除草剤をまいた。後日、土をならして防草シートを張る予定だ。半田さんは「支援してくれる人を目の当たりにし、今後の励みになった」と話した。

 花輪宮司によると、同神社は10年以上前から不法侵入者に悩まされるようになった。有志の活動に「一生懸命奉仕してくれて、本当にありがたい」と感謝していた。

 2人は各地の心霊スポットの閉鎖活動にも目を向ける。今井さんは「どんな場所にも管理者や近隣住民がいるということを知らせたい。活動を広めることで、一人一人の意識を変えていけたら」と意気込む。(村岡瑞基)

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