医療従事者の陽性急減 ワクチン接種9割超 先月以降2人
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 

 新型コロナウイルスの新規陽性者に占める医療従事者の割合が低下している。ワクチンの優先接種が本格化したばかりの3月に4.5%だった割合は、接種の進んだ6月には0.5%に下がった。群馬県もこうした推移を把握、ワクチンの効果が表れているとみている。

 全国的に感染の第3波が起きた昨年11月以降、県などが発表した陽性者から医療従事者を抽出し、月ごとに集計した。

 1日ごとの新規陽性者の発表数が50人超の日が多かった今年1月までは、医療従事者の割合は1.3~2.9%で推移。陽性者の数がやや落ち着いた3月に4.5%に跳ね上がったものの、4月以降は下降を続けた。5月は陽性と確認された医療従事者数が47人と最多だったが、全体の陽性者も1700人余りと多く、割合は2.7%だった。

 医療従事者の接種は2月に高崎総合医療センター(高崎市)と渋川医療センター(渋川市)の2カ所で先行してスタート。他の医療関係機関も含めた約6万9千人を対象として、3月に本格化した。

 県ワクチン接種推進課によると、2回目の接種を終えた医療従事者の割合は3月末に3.1%だったが、5月以降に加速して同月末には64.8%まで上昇。6月末には91.4%に達している。

 各月の陽性者数に占める医療従事者の割合は、接種の進捗(しんちょく)と反比例するように低下している。最近では医療従事者の陽性は6月5日、7月8日に判明した2人にとどまる。

 県の武藤幸夫健康福祉部長は8日の知事会見で、医療従事者のケースに限らずワクチンの効果は専門家の分析が必要と断った上で、「最近は医療従事者の陽性がほとんどない。本県ではワクチンの効果が出ているのではないかと期待している」と述べた。
(山田祐二)

◎県内新規陽性5人
 新型コロナウイルス感染症で、県と前橋市は9日、新たに20~70代の男女5人の陽性が判明したと発表した。高崎市からは新規陽性者の発表はなかった。県内での感染確認は、再陽性も含め累計8071人(うち154人死亡)となった。

 デルタ株(インドで確認された変異株)が含まれ、今後の拡大が懸念されるL452R変異株について、県は50代男性2人から新たに検出されたと公表。県内での確認は計49人となった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事