授業外で英会話親しむ 館林・小中16校 英語村プロジェクト ALTとゲームで交流
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英語村で昼休みにALTとゲームを楽しむ子どもたち

 英語教育の充実を図ろうと、群馬県館林市は本年度、市内の小中学校全16校で児童生徒と外国語指導助手(ALT)の交流を促す「館林版英語村プロジェクト」を始めた。英語を使ってコミュニケーションを図ったり、言いたいことを表現したりする場を提供するのが狙い。英語に親しみを持ってもらい、授業との相乗効果で英語力の向上を目指している。(茂木勇樹)

 「OK!」「Nice!」。6月下旬、館林四小(井戸健二校長)では、昼休みに3年生5人が「英語村」に集まり、同校ALTのエリアス・ガルシアさん(27)と英語を使ったゲームを楽しんでいた。指示に従って体の部位を触るゲーム「Simon says」に挑戦したり、アルファベットをAから順番に全身で表現したりして、英語を体感した。

 同プロジェクトは市が事業支援業者と企画・運営する。柱の一つが各校内に英語ルームを整備する通年常設型プログラムだ。休み時間に自校のALTと簡単な英会話やゲーム、読み聞かせなどで交流する。

 同小は重点的な実施校として、先行して取り組んでいる。ガルシアさんは「授業とは別に、リラックスして英語を楽しめる時間にしたい」と話す。

 このほかに複数のALTが学校を訪問する「All English Day」を各校で年2回行う。出身や文化背景も異なるさまざまなALTと接する機会をつくり、多様性の理解を深める。夏休みには希望する児童生徒が別の学校の友達と英語を学ぶイベントや、オンラインで英会話力向上を図るといったプログラムをそろえた。

 プロジェクトは教育課程外の取り組みで、児童生徒の習熟度の設定はしない。教科書を離れて英語に親しみを持ってもらうことを主眼に置く。市教委の担当者は「英語村が授業に向かう動機付けになったり、学んだことを生かす場になったり、授業との両輪で英語教育の充実につなげたい」と話している。

◎ALT16人、全校に常駐 英語以外の補助も

 館林版英語村プロジェクトの実施に向け、市は年度内にALT16人を確保し、市内の全小中学校に常駐で指導してもらう体制を整える。学級数の少ない館林四小では、ALTが英語の授業以外にも他教科の授業に補助で参加したり、休み時間に児童生徒と遊んだりして交流する。

 井戸健二校長は「英語を使う環境に、子どものうちから慣れておくことは異文化理解につながる」と成果を期待する。市はALTとの交流の機会を設けられるよう各校の事情に合わせて環境整備を進める。

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