母国にX線装置を ネパール人医師が寄付募る
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シェスタさん

 新型コロナウイルス感染症で医療体制が逼迫(ひっぱく)しているネパールに、肺炎を診断するエックス線撮影装置を送るため、同国出身で群馬大医学部附属病院(群馬県前橋市)のスマン・シェスタ医師(34)が寄付を募っている。輸送費を含め200万円必要だが、7月上旬までに集まったのは半分ほど。「母国のコロナ患者を救いたい」と支援を呼び掛けている。

 寄付先はネパール西部の山間地にある公立病院で、新型コロナ患者を多く受け入れている。病院にある撮影装置は固定式で、ベッドから動けない重症患者に使うことが難しい。そのため持ち運びが簡単な小型の装置を送りたいという。

 病院側から相談を受けたシェスタさんが、5月から寄付を募り始めた。医療機器の販売会社も、価格を大幅に引き下げて協力。日本に住むネパール人だけでなく、日本人にも広く協力を呼び掛ける。

 シェスタさんはネパールで医師の資格を取得し2015年9月に来日。群馬大病院で放射線診断について学んでいる。新型コロナの感染拡大を受け、これまでも母国に医療機器を送った。

 医療体制が整っていない同国では感染拡大の波が今後も続く恐れがあり、ワクチンの供給にも時間がかかる見通しだ。シェスタさんは「新しい撮影装置で、病院の医療の質が大きく向上する」と期待。結核の検診などにも活用してもらうという。

 問い合わせはシェスタさんに電子メール(drsuman.stha@gmail.com)で。(真下達也)

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