子育て世代 期待の声 沼高、沼女高統合の方針 同窓会「伝統重んじ丁寧に」
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 群馬県の沼田高と沼田女子高の統合方針が地元代表者の懇談会で了承され、一夜明けた28日、関係者や子育て世代からは統合を歓迎し、新校が利根沼田地域の中核的な進学校として発展していくことに期待する声が聞かれた。同窓会からは未来の子どもたちのために、両校の伝統を重んじながらの丁寧な移行を願う意見が上がった。

 横山公一沼田市長は「大学進学に向けた学力をしっかり養える高校があるのは大事なこと」と強調。「地元の高校に進めば、大学で県外に出ても将来沼田に戻る可能性が高くなる。子どもが地元に残り、帰ってこられる環境をつくっていきたい」と話した。

 沼田高同窓会の星野本三会長(68)は懇談会で、沼田高を存続させた上での男女共学化を訴えたといい、「円熟した議論の結果ではなく、残念な面もある」と明かす。それでも、「早期に結論を出すという考えには拍手を送る。今後も母校の感覚で支援したい」とした。

 沼田女子高同窓会の松井玲子会長(65)は、100年の歴史がある母校がなくなるのは「寂しく、断腸の思い」としながらも、「少子化が進む中、地元の子どもにレベルの高い進学校を残せるので安心した。双方が尊重される対等統合が妥当だ」と前を向いた。(まとめ 高野聡)

◎関心が薄い層も 魅力づくり課題 県教委、新校の骨格着手
 地元の了承を踏まえ、県教委は沼田高と沼田女子高を統合した新校の骨格作りに着手する。学習塾の調査では、統合に賛成の地元小中高生と保護者は多い半面、一定数は新校への関心が薄いとみられることが判明。少子化と地区外進学の流れが加速する中、生徒を引きつける実効性のある魅力づくりが課題となる。

 学習塾を運営するグリフエデュケーション(沼田市)が4月に実施した両校の統合に関するアンケートによると、回答した小中高生87人のうち44人(50.6%)、保護者76人のうち58人(76.3%)が賛成。統合に反対は小中高生と保護者が各4人だった。一方、統合が実現した場合に新校へ進学したい(通わせたい)か尋ねると、「はい」は小中高生34人(39.1%)、保護者は37人(48.7%)にとどまった。また、統合を「どちらでもいい」とした上で、新校への進学意向を「いいえ」か「どちらでもない」と答えた小中高生が33人(37.9%)となった。(高野聡)

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