今年上半期の児童虐待相談306件 過去2番目の多さ 県警
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 群馬県内で今年上半期(1~6月)に県警に寄せられた児童虐待の相談件数は306件で、統計を取り始めた2000年以降、2番目に多かったことが29日、県警のまとめで分かった。過去最多だった昨年より18件減ったものの、高止まり傾向がみられ、県警は「危機感を持って対処する」と気を引き締めている。

 県警によると、相談の内訳は「心理的虐待」が151件(前年同期比4件減)で最多。次いで、「身体的虐待」78件(3件増)、「ネグレクト」16件(8件増)、「性的虐待」6件(2件増)などだった。19年から、子どもの前で親が配偶者らに暴力を振るう「面前DV」を「心理的虐待」として件数に加えていることや、他県で子どもが虐待され死亡する重大事件が相次いだことなどが、近年の相談件数増加の背景にあるとみられる。

 一方、児童虐待に関係する暴行や傷害などでの摘発者数は29人(9人減)。内訳は実母13人、実父11人、養・継父3人、同居人2人だった。摘発事案の被害者は計30人で、小学生と中学生がいずれも9人と最多。乳児5人、幼児4人、「高校生・有職・無職」3人と続いた。虐待の恐れがあるとして県警が児童相談所(児相)に通告したのは274人(43人減)だった。

 同日開かれた県警の定例会見で、神戸勇生活安全部長は「県警一丸となって児童の安全確保を最優先とする。通報があれば必ず現場に駆け付け、関係機関と連携、情報を共有し、社会全体で子どもたちを守っていく」と述べた。(飯島礼)
(飯島礼)

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