館林市国際交流協会関係者らがNPO ロヒンギャ写真展で啓発
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12日からの写真展で飾られる作品。下校するロヒンギャの子どもたちを収めた=ミャンマー西部ラカイン州で新畑さん撮影

 国内をはじめアジアで暮らす難民ら外国人を支援しようと、群馬県館林市国際交流協会の関係者らがNPO法人「アジア・チャリティ・ジャパン」(同市)を設立した。難民キャンプや国内の被災地で不自由な生活を強いられる外国人らに必要な支援物資を提供し、災害被災時にも支える。12日からは館林市に日本最大のコミュニティーがあるイスラム教徒少数民族ロヒンギャの写真展を同市で開き、現状への理解を広げるとともに協力を呼び掛ける。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2020年末時点で世界の難民人口は約2065万人、このうちアジア地域は約975万人で半分近くを占め、地域別では最も多い。

 同法人は、同協会や在日ビルマロヒンギャ協会(同市)の関係者らで設立。支援希望者からの寄付の受け皿となり、アジア各国にある難民キャンプや現地で活動する支援団体と提携し、支援ルートを確保して食料や医療品などを援助する。近年テロリストへの警戒などから個人による支援は困難なため、組織として継続的な支援につなげるのが目的だ。

 国内では災害などで被災した外国人への援助にも努める。避難先の食事が宗教上の理由などで食べられず体調を崩す人もいることから、ハラルフードなどを提供する。また、日本語が不自由な人が適切な治療を受けたり、不安を解消したりできるようにするため、通訳者を派遣して円滑な意思疎通を後押しする。

 国際的な支援活動に関心のある企業や個人から寄付を募ったり、クラウドファンディング(CF)で資金を集めたりすることも検討する。法人の代表に就いた在日ビルマロヒンギャ協会副会長のアウン・ティンさん(53)=同市苗木町=は「難民を含め、国内外で生活に困っている外国人に幅広く必要な援助をしたい」と意気込む。

 県民への啓発活動にも取り組み、この一環として同法人は12~15日、両協会、無国籍ネットワーク(横浜市)と共に、ロヒンギャの写真展を館林市の三の丸芸術ホールで開く。ミャンマーなどで活動する写真家の新畑克也さん(42)が彼らの故郷ラカイン州や難民キャンプで撮影した写真約40点を展示し、ミャンマーに暮らす少数民族の現状を伝える。午前11時から午後7時。入場無料。問い合わせは無国籍ネットワークユース(stateless.youth@gmail.com)へ。

 同法人への問い合わせはメール(asiacharityjp@gmail.com)へ。(茂木勇樹)

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