希少なナナフシの雄見つかる きっかけは“昆虫好き”親子からのメール
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昆虫の森で撮影されたナナフシの雄(○部分)と雌=7月10日、須藤俊太郎さん撮影

 極めて珍しい野生のナナフシの雄が、県立ぐんま昆虫の森(群馬県桐生市新里町)で見つかった。昆虫の森によると、ナナフシは、交尾をせずに雌が産卵する単為生殖で繁殖し、雄が生まれるのはまれという。標本にして資料として活用する。

 ナナフシは樹木の枝に似た姿が特徴の虫。昆虫の森では2019年にも雄の成虫が見つかり、野外で採集された雄は当時は全国で12例目ということで大きな話題となった。

 今回発見したのは前橋市の須藤俊太郎さん(38)と長男の輝(あきら)ちゃん(6)。7月10日午前に昆虫の森を訪れて、昆虫観察館近くの木でナナフシが交尾している様子を撮影。自宅に帰って調べると珍しいことに気付き、画像付きメールを昆虫の森に送った。雌は緑色か褐色の単色なのが特徴だが、雄は褐色で側部に白い帯状の模様がある。

 須藤さんと連絡を取り合った職員が撮影場所を特定し、枝を揺すりナナフシを落下させて雄と雌計2匹を採集した。この際、ナナフシは傷を負って翌日に死んだが、雄の標本を作製している。

 須藤さんは「親子2人とも昆虫好き。非常に珍しいと分かったので、すぐに連絡した」という。昆虫企画係長の筒井学さんは「採集したのは撮影された2匹にほぼ間違いない。画像だけでなく、成虫の雄の個体が得られたのは大変貴重」と話した。(和田吉浩)

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