さよなら南スーダン選手団 “第二の故郷”がスポーツ親善大使に委嘱 日本での経験、発信託す
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善養寺さん(左端)の質問に答える選手ら=23日夜、前橋市内

 群馬県前橋市は23日、市スポーツ親善大使制度を新設したと発表した。スポーツ分野で活躍している市出身者や市にゆかりのある人を委嘱し、市の魅力などを発信してもらう。第1号として、東京五輪・パラリンピックに向けて市内で約1年8カ月間にわたって長期合宿をしてきた南スーダン陸上競技選手団5人を委嘱する。

 親善大使はスポーツ分野で活躍する人を通じ、市の魅力を国内外に発信する狙い。市のイメージ向上やスポーツの振興、スポーツを通じた平和の促進などを図る。同選手団は26日に帰国する予定で、今後は市内でのトレーニングや市民との交流、五輪出場経験や学んだことを同国内などで発信してもらう。

 また、23日は同選手団のオンライン送別会が同市の日本語学校を発信拠点に開かれた。市民ら約70人が参加し、選手とコーチ5人との別れを惜しんだ。

 主催した南スーダン応援委員会の善養寺良子さんが「前橋でのトレーニングは大変だったか」「また日本に来たいか」などと質問。五輪の男子1500メートルに出場したグエム・アブラハム選手(22)は育英大での練習について、「選手やコーチが温かく迎えてくれて心地よく練習でき、自己ベスト更新につながった」と話した。

 参加した市民らは「日本に来てくれてありがとう」「第二の故郷としてまた来てください」とメッセージを送った。同選手団受け入れの経緯や滞在中の練習、日常生活など市がまとめた動画も放映。会の最後に、同選手団の一人一人が「ありがとう」「また会いましょう」などと日本語で感謝や別れの言葉を述べた。

 一方、市は同日、パラリンピック男子100メートルへの出場を目指したクティヤン・マイケル選手(30)について、同国オリンピック委員会のジュマ・ステファン会長から参加が認められなかったとする連絡を受けたと発表した。(栗原綾菜)

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