支えてくれてありがとう 南スーダン選手団、母国へ 園児特製の金メダル贈呈 感謝の涙 前橋を後に
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多くの市民に見送られ、バスで出発する選手ら=前橋市役所前
握手をして市民らとの別れを惜しむアブラハム選手
感謝や別れの言葉を述べる南スーダン選手団

 東京五輪に向けて群馬県前橋市で約1年8カ月の長期合宿をした南スーダン陸上競技選手団の5人が26日、帰国の途に就いた。市役所前で開かれた見送りのセレモニーに、通訳ボランティアを務めるなどした市民ら約50人が参加。手紙や菓子、写真をプレゼントしたり、選手と一緒に写真を撮ったりして最後の交流を楽しんだ。

 山本龍市長は「僕たちの仲間が帰国する。母国での活躍を祈る」とあいさつ。通訳やコーチとして支援に携わってきたボランティアや応援してくれた市民に対しても感謝の意を示した。また、選手らに市内の園児が作った“金メダル”を贈り、市スポーツ親善大使の委嘱状を手渡した。

 男子1500メートルに出場したグエム・アブラハム選手(22)は「帰国して家族に会えるのはうれしいが、前橋市や大好きな人たちと離れる寂しさもある。将来また、皆さんと会えることを願っている」と述べ、女子200メートルのモリス・ルシア選手(20)は「支えてくれてありがとう」と涙を浮かべながら感謝した。

 市役所前に集まった人たちは花道を作り、「元気でね」「また会おうね」などと声を掛け、選手団を乗せたバスが見えなくなるまで見送った。

 通訳ボランティアを務めた嶋崎裕里さん(28)=甘楽町=は「いつも一緒にいたからいなくなるのは寂しい」と話した。高校生の頃にルシア選手と知り合い、練習や交流をしてきた平沢絵美さん(20)=埼玉県=は「これからもSNSで連絡を取りたいし、いつか会いに行きたい」と語った。

 選手団をヘッドコーチとして支えてきた吉野宏・市陸上競技協会理事長(67)は、選手団が帰国する実感がまだ湧かないとしつつ、「五輪後も練習に取り組む姿を見て、次の大会に向けた意欲を感じた。前橋での経験を生かしてほしい」と今後に期待した。(栗原綾菜)

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