《新型コロナ》故意に3回目を接種か 前橋で医療従事者ら2人
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 

 新型コロナウイルスのワクチン接種で、群馬県前橋市は6日、いずれも市内に住む医療従事者の60代男性と高齢者施設職員の40代男性の計2人が、8月に3回目の接種をしていたと発表した。市保健所が優先接種者のデータ入力をしていた際に判明した。一般とは別に医療従事者らに発行される「接種券付き予診票」などを利用し、故意に接種したとみられる。2人の健康被害は確認されていない。

 市によると、60代男性は太田市の医療機関で米ファイザー製ワクチンを2回接種後、前橋市からの接種券を使って市集団接種会場で同社製ワクチンを接種した。40代男性は伊勢崎市の医療機関で同社製ワクチンを2回接種。前橋市から送付された接種券を使い、県央接種センターで米モデルナ製ワクチンを接種した。

 接種前に医師が回数を確認することになっているが、正しく接種歴を伝えなかったとみられる。市保健所の聞き取りに対し、60代男性は虚偽の説明をしたと認めているが、40代男性は「打った記憶はあったが、回数の記憶が不鮮明だった」などと話しているという。

 県は6日、接種券付き予診票を発行した団体や市町村に対し、一般向け接種券で3回目の接種が行われないよう、周知徹底を促した。接種券付き予診票で接種した人には、一般向け接種券の破棄を求めている。

 市が郵送した接種券の封筒にも、破棄するよう明記してある。市保健所の担当者は「2回目を打っていない市民もいる状況。既に接種を終えた人はきちんと決まりを守ってほしい」と呼び掛けている。(まとめ 斉藤弘伸)

◎県内新規陽性48人 1カ月ぶり50人下回る

 新型コロナウイルス感染症で、群馬県と前橋、高崎両市は6日、新たに10歳未満~80代の男女48人の陽性が判明し、入院していた高崎市の80代男性が死亡したと発表した。県内での感染確認は、再陽性も含め累計1万5649人(うち163人死亡)となった。

 新規陽性者が50人を下回るのは40人だった8月2日以来約1カ月ぶり。発表人数は月曜が少ない傾向にあるが、新規陽性者の1週間平均は132.3人と多い状況が続いている。

 桐生市内の高校で4日までに生徒5人の陽性が判明、クラスター(感染者集団)が発生したとみられる。既に確認されているクラスターでは前橋市の保育施設関連で、新たに園児16人、職員1人の陽性が判明、陽性判明は計23人となった。

 デルタ株が含まれるL452R変異株は10~50代の男女5人から検出され、県内での確認は計2397人となった。(山田祐二)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事