開示まで1年… 山本一太知事がツイッターの中傷発信者を訴訟で特定 投稿者は謝罪
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
定例会見で示され、山本知事が「人格攻撃だ」と指摘したツイッター返信の一部(県提供)
群馬県の山本一太知事(2020年9月撮影)

 会員制交流サイト(SNS)などインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷を巡り、群馬県の山本一太知事は9日の定例会見で、ツイッター上で中傷を受けたとして発信者情報開示の法的手続きを行い、特定した発信者から謝罪を受けたことを明らかにした。

 山本知事によると、昨年春ごろから、自身のツイートに「詐欺師」「犯罪者の一人」「賄賂や不正献金のオンパレード」などといった同一人物とみられるリプライ(返信)が相次いだ。「事実に反するだけでなく、意見や論評の域を超えた人格攻撃」と判断し、弁護士に相談した。

 同年7月以降、東京地裁に対し、ツイッター社や携帯電話会社から発信者のIPアドレスや住所、氏名などの開示を求めるための仮処分命令の申し立てや民事訴訟を相次いで起こし、同地裁は今年4月、携帯電話会社に住所や氏名などの開示を命じた。弁護士を通じて謝罪を要求し、6月に謝罪の手紙を受け取った。一連の法的手続きは私費で行ったという。

 ネット上の誹謗中傷の社会問題化などを受け、県は昨年12月、被害者らを支援する条例を制定している。山本知事は「知事が自ら立ち向かう姿勢は県民の啓発になる。表現の自由と、他人を中傷する人格攻撃は明らかに違う」と強調し、条例と合わせて設置した県の相談窓口の利用などを呼び掛けた。

 開示まで1年近くかかった実体験を踏まえ、国に裁判手続きの簡素化などを要望する考えも示した。(西山健太郎)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事