体が不自由な人も楽しんで 伊香保温泉街のバリアフリーマップ 多機能トイレや坂道の角度も記載 渋川市が作製
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渋川市が作製した伊香保温泉周辺のバリアフリーマップ

 共生社会実現を目指す群馬県渋川市は13日、車いす利用者や高齢者でも伊香保温泉街の散策が楽しめるよう、バリアフリーマップを作製したと発表した。周辺の観光スポットをはじめ、多機能トイレの設備内容や場所の情報を盛り込んだほか、同温泉街の特徴である坂道の角度も記載。傾斜の上りづらさの目安も記した。市の「共生社会推進月間」(10月)に合わせ、今月末からアルテナード(県道渋川松井田線)沿いの観光施設を中心に配布する。

 内閣官房が所管する「オリパラ基本方針推進調査 共生社会ホストタウン交流事業」を活用して作製。同市は東京パラリンピックでニュージーランドの共生社会ホストタウンを務めた。取り組みを一過性で終わらせることなく、今後も引き継がれるレガシー(遺産)をつくることが目的。障害平等研修に取り組むDET群馬(伊勢崎市)が作製に協力した。

 バリアフリーマップは、石段街周辺の駐車場やトイレなどの情報を記載。坂道の上りづらさを可視化するため、角度を記した。地図の凡例に「5度 短い距離であれば自力走行可能(高校生が自転車を立ちこぎするくらい)」などと一読して理解しやすい目安も添えている。

 竹久夢二伊香保記念館や伊香保グリーン牧場といった、アルテナード沿いの美術館や観光施設も写真入りで紹介。段差やスロープ、階段昇降機、多機能トイレなどの情報もそれぞれ盛り込んでいる。作製に向け、市職員とDET群馬のメンバー計8人で7月中旬の3日間、調査した。

 地図はA6判に折り畳んだ状態で配布。広げるとA3判になる。厚めの上質紙を使い、初回は300部を印刷する。

DET群馬の飯島邦敏代表は「マップはベビーカーやシルバーカーを押している人も利用できる。歩ける人でも、石段を上るのとは違った視点で楽しめる」と多くの人に活用を呼び掛けている。(奥木秀幸)

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