GPSで追跡 全国注目 不明高齢者捜索サポート 
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GPS端末を普段身に着ける靴やポーチなどに装着する。位置情報はセンターが所有する専用タブレット(左上)で受信する

 認知症などで自宅を出て行方不明になった高齢者。心配だが家族がすぐ捜しに行けない―。そんなときに行政がサポートする仕組みが群馬県高崎市にある。一般社団法人「暮らし見守り振興センター」(同市)が請け負い、衛星利用測位システム(GPS)を活用して行方不明者の位置情報を家族や警察に提供するとともに、職員が捜索に赴くこともある。GPS貸与に加えて捜索も担う支援は全国的にも珍しく、好事例として注目されている。
(飯島礼)

 今年6月、同センターに1本の電話が入った。行方が分からなくなった市内の80代男性の同居人から、捜索を依頼する一報だった。男性は同センターが貸し出したGPS端末を身に着けていたため、センター職員がすぐに位置情報を確認。すると、男性は自宅から約1.4キロ離れた烏川の中にいることが分かった。

 職員が捜索に駆け付けたところ、そこは川の中州のような場所。背丈が高い草木に覆われて男性の姿は確認できず、応答もない。日没が近く薄暗くなり始める中、職員が草木をかき分けていくと男性がいた。水のない所から入り込んでしまったようだった。

 対応した職員は「まさかこんな場所にと思ったが、位置情報があったから救助できた。発見が遅れたら流されていたかもしれない」と胸をなで下ろした。

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