命懸けの訴え“再現” 明治初期の「高崎五万石騒動」 「後世に伝えたい」と語り継ぐ会
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城押し出し行動を再現して繁華街を歩く参加者たち=高崎市内

 明治初期に高崎藩の農民が年貢の軽減を求めた「高崎五万石騒動」を後世に伝えようと、当時の農民が大挙して高崎城に行進した「城押し出し」を再現する催しが17日、群馬県高崎市内で開かれた。約30人が高崎城址公園を目指して歩き、命懸けで訴え出た農民の行動を追体験した。

 五万石騒動は1869(明治2)年、高崎藩の農民約4000人が年貢の減免などを求めて高崎城に訴え、指導者3人が処刑されるなど厳しく処罰された。

 城押し出しの再現は「高崎五万石騒動を語り継ぐ会」(女屋定俊会長)が主催した。同会は、指導者が処刑された2月に五万石騒動義人堂(同市東町)で義人祭を毎年開くほか、騒動の研究など後世に伝える活動に取り組んでいる。

 この日は義人堂に同会会員と応募した一般参加者が集合した。参加者は「農家の正装」とされる、みのとかさを身に着け、指導者役の「エイエイオー」の掛け声で出発。同公園(同市高松町)を目指して約45分間にわたって市内を歩いた。到着後は役人に嘆願書を手渡すパフォーマンスも行った。

 女屋会長(78)は「騒動について民衆の思いを明らかにして、現代にどう生かすかを考え、語り継いでいきたい」と話した。(平山舜)

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