再発防止の「約束」胸に 軽井沢バス事故遺族 きょう初公判
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
亡くなった次男、寛さんの写真を手にする田原義則さん=10日、大阪府吹田市

 長野県軽井沢町で2016年1月、大学生ら15人が死亡、26人が重軽傷を負ったスキーバス転落事故で、業務上過失致死傷罪に問われたバス運行会社の社長(60)と元運行管理者(53)の初公判が21日、長野地裁で開かれる。「再発防止のために、責任の所在に決着をつけてほしい」。次男を亡くした大阪府吹田市の田原義則さん(56)は、通夜で誓った「約束」を胸に、公判を待つ。

 「こんな事故が起こらない社会に変えていけるよう頑張るから、背中を押して」。次男、寛さん=当時(19)=の通夜で、田原さんはそう誓った。首都大学東京(現・東京都立大)2年生の寛さんは、社会福祉の仕事を目指して大学で学び、夢と希望にあふれていた。事故ではほかにも大学生12人が亡くなった。

 バスがなぜ下りカーブを時速約96キロで暴走したのか。運転手も死亡し、真相解明のためには刑事裁判が必要だと考えた。17年、社長らが書類送検されたが、過去の大事故で直接的なミスを起こしていない企業側の人間が起訴されない事例が多いと知り、不安を覚えた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事