草津周遊で新たな魅力 湯畑東「地蔵の湯」一帯を開発 広場や石畳の道 草津温泉
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 群馬県の草津温泉の湯治文化を楽しんでもらおうと、草津町は「時間湯」を体験できる共同浴場「地蔵の湯」の周辺開発に乗りだす。湯畑と共同浴場を結ぶ小道を整備し、観光客が休憩できる店が並ぶ広場を4年かけて造成する計画だ。表の顔である湯畑や西の河原公園の再整備に続いて「裏草津」を造り、周遊したくなる魅力を高める。

 「裏草津の創造」と銘打ち、共同浴場がある地蔵地区の観光客の受け入れ態勢を整える。明治期に湯治客用に開発された、草津温泉独自の入浴方法「時間湯」を観光客に体験してもらい、草津温泉のファンを増やすのが狙いだ。

 建築家の安藤忠雄さんの双子の弟で、都市コンサルティングを手掛ける北山孝雄さんにプロデュースを依頼する。計画期間は4年を想定している。

 本年度にも湯畑から共同浴場に続く約250メートルの道路を石畳にするなど温泉情緒のある通りに変え、周辺のホテル・旅館や民家が視界に入らないように左右を木製の壁で囲む。夜間の散策用にライトアップ設備を充実させ、共同浴場近くの源泉を見学できるように改修する。

 共同浴場の北側に造成する広場には、読書ができるスペースを備えた飲食店など複数の店舗を設ける方針。今後、民間事業者らと協議して詳細を詰める。
 整備計画を踏まえ、地蔵地区では旅館の開業が複数予定されている。旅館金みどりが建設中の新館が12月に開業する見通しで、旧一田屋旅館も別会社によって改装オープンに向けた準備が進められている。

 「裏草津」の整備について、黒岩信忠町長は「地蔵の湯は隠れた草津の宝。開発が進めば、町の観光にとって大きなインパクトになる」と話している。

 湯畑や西の河原公園の再整備などの効果が出て、草津温泉の入り込み客は2017年度、比較可能な1993年度以降、最多となる321万人を記録した。

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