糖尿病予防促し透析患者減少を 県が保健指導プログラム
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 糖尿病が疑われる人に早期の受診や生活習慣の改善を促そうと、群馬県は本年度、特定保健指導時に市町村などが使うプログラムを作成する。糖尿病や腎臓がんなどで人工透析を受ける県内の患者数は全国平均を上回っており、県は食生活や運動習慣の改善で予防可能な糖尿病に着目。適切な保健指導で、医療費の抑制や生活の質向上につなげる。

 日本透析医学会によると、県内で2016年に透析治療を受けた患者は人口100万人当たり3012.7人で、全国平均(2596.7人)の1.16倍だった。一方、県の県民健康・栄養調査(16年度)で糖尿病が強く疑われた男性の割合は12.7%(10年度10.8%)、女性は10.7%(同5.8%)で男女ともに増加した。

 糖尿病の医療費は1人当たり年間約50万円だが、症状が悪化して人工透析が必要になると年間約500万円かかるとされる。さらに、人工透析は1回3~4時間の治療が週3回程度必要で、県によると、人工透析の治療で仕事を辞めざるを得ない人もいる。

 県は、15年度に専門医らで糖尿病対策推進協議会を設置。国民健康保険のビッグデータを活用し、血糖値や肥満傾向、運動習慣における地域差や性差の分析を進めてきた。本年度に作成するプログラムは分析結果を活用して作成。健康診断で糖尿病が疑われた人に対し、市町村や医療機関が適切な保健指導をできるようにする。

 糖尿病予防の取り組み事例も盛り込み、住民の運動習慣や食生活の改善に向けた施策を市町村に促す。

 県保健予防課は「糖尿病は自覚症状が出にくく病気と分かったときには人工透析になってしまうケースも多い。まずはプログラムを活用してもらい、成果を検証したい」としている。

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