山で守って6つの約束 山岳とトレラン団体 協力し初心者向けガイド
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山の基本ルールをまとめた「6つの約束」

 トレイルランニングやハイキングなどで新たに山を楽しみ始めた人に向け、県内の山岳とトレランの関係団体が中心となり、「群馬の山『6つの約束』」として基本的な山のルールをガイドにまとめた。ともに山が舞台だが、長く親しまれてきた登山と後発のトレランの団体が啓発活動で協力するのは全国でも珍しい。関係者は「山に入る誰もがルールを守り、山を楽しんでほしい」と期待する。

◎「登山道外れない」「あいさつ声掛け」「ごみは持ち帰る」

 「約束」は、遭難防止、マナー、自然保護の観点から(1)登山届は必ず提出(2)山の危険を知る(3)登山道でのあいさつと声掛け(4)登り・先行者優先(5)登山道から外れない(6)ごみは必ず持ち帰る―の六つ。

 日本山岳・スポーツクライミング協会長の八木原圀明さんや日本スカイランニング協会代表の松本大さん、プロトレイルランナーの横山峰弘さんら日本を代表する本県関係者を交え、群馬の山「6つの約束」制定協議会として昨年9月から話し合いを重ねてきた。

 当初は、愛好者が増えているトレランを巡り、登山者とのトラブルや登山道を外れる人がいるなど自然保護の観点から一定のルール作りが必要との認識でスタート。ただ、ブームで新たな登山者も急増していることから、山を楽しむ全ての人を対象にした共通のルール作りになった。

 以前は高校や大学の山岳部、地域の山岳会で基本を学べたが、今は団体に所属しない人がほとんど。最低限のルールを知らない初心者も多いためだ。

 ガイドは初心者を意識して親しみやすさにこだわり、イラストを多用し、文章は簡潔にした。折り畳んでリュックやズボンのポケットに入れられるようコンパクトなA5判1枚にした。

 9、10の両日に県庁で開かれる「ぐんま山フェスタ」でお披露目し、8月11日の山の日イベントや、約100キロの稜線(りょうせん)を結ぶ「ぐんま県境稜線トレイル」の開通式などで配る。各団体のホームページでも公開し、トレランの大会でも活用を促す考えだ。

 県山岳団体連絡協議会常務理事で、ルール作りの中心になった佐藤光由さんは「基本を知れば楽しく山に登れるということを分かってもらい、群馬の山を満喫してほしい」と話している。

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