ボーイスカウト正念場 加盟員10年で半減 財政悪化で会費値上げも
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 野外活動を中心に、地域貢献や環境問題に取り組むボーイスカウトの規模縮小が深刻化している。ボーイスカウト群馬県連盟の加盟員数(2017年度末)は1378人で、10年前から半減した。財政悪化に伴って来年度からの年会費値上げを決めており、中途退団の防止に本腰を入れる。一方、ガールスカウト県連盟は数年前から会員数の維持に力を入れ、減少に歯止めがかかっている。

 「加入が11~12%に対して20%が辞めている。われわれリーダーの責任は大きい」。3日に開かれたボーイスカウト県連盟の年次総会で、新藤信夫副連盟長は危機感をあらわにした。

 08年度末に2555人だった加盟員数は、少子化や他団体による野外活動の展開を背景に減少。中途退団が顕著なのは小学3~5年のカブスカウトから小学6年~中学3年のボーイスカウトへの移行期だ。スポーツクラブや習い事などで忙しくなる時期と重なる。

 指導者の状況はさらに深刻で、10年前から7割減った。小倉豊人事務局長は「活動に打ち込める指導者は少ない上、高齢化している。イベントがマンネリ化すれば子どもの退団につながる」と悪循環を指摘する。

 本年度は優秀者や意欲的な活動を紹介する冊子を新たに作るほか、四つある地区(前橋、高崎、桐生、太田)の再編を検討、中途退団の未然防止セミナーの企画などに取り組む。

 一方、ガールスカウト県連盟は17年度末が1125人で、16年度末の0・9%減にとどまった。数年前からスカウトの「見える化」に力を入れ、15年には制服姿の約400人が電車で世界文化遺産の富岡製糸場に向かい、周辺を散策するウオークラリーを実施した。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事