高温多湿で菌活発化 夏本番 食中毒に注意
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 気温と湿度が上がる7~8月に食中毒を引き起こす細菌類が増えやすくなることから、群馬県が注意を呼び掛けている。中でも重篤化して死亡するケースもあるO157をはじめとする腸管出血性大腸菌は昨年、県内で感染報告が急増した。7~8月に報告の5割近くが集中しており、食材の適切な保管や調理、水洗いといった予防の徹底が必要だ。

 食中毒はカンピロバクターやサルモネラ属などの菌が口から体内に入ることで引き起こされる。細菌類は高温多湿の環境で活発化するため、夏季は特に注意する必要がある。

 中でもO157やO26といった腸管出血性大腸菌は感染力が強く、昨年は総菜店を発端にした集団感染が発生した。感染後3~9日ほどで発症し、発熱や腹痛などを引き起こす。抵抗力の弱い高齢者や子どもらは重症化するケースもある。

 県衛生環境研究所によると、県に昨年報告された腸管出血性大腸菌の感染数は109件と過去3年で最も多かった。このうち約5割が7~8月に集中した。今年は6月24日までに18件の報告があり、昨年並みの感染ペースで推移している。

 県食品・生活衛生課は、細菌性食中毒の予防法として(1)手洗いなどで菌を付けない(2)冷蔵庫などで食材を保管し、菌を増やさない(3)加熱調理する―という基本対策を挙げる。

 生肉だけでなく、野菜からの感染にも注意が必要で、夏場に野外で行うバーベキューではトングと箸を使い分けることが予防につながるとしている。

 万が一、家族が発症してしまった場合として、県は家庭内で二次感染を防ぐことを呼び掛ける。発症者の下着を塩素系漂白剤で消毒してから家族のものと分けて洗濯したり、入浴は最後に一人で行い、体を洗ってから湯に入ったりする。湯から出た後は浴槽をしっかり洗うなどの方法も紹介している。

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