アカカミアリ 県内初、前橋市内で発見
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前橋市内で発見されたアカカミアリ(県提供)

◎有毒の特定外来生物 内陸で確認まれ

 環境省と群馬県、前橋市は5日、有毒の特定外来生物、アカカミアリが同市内の倉庫に搬入されたコンテナから見つかったと発表した。ヒアリの近縁種で、県内で発見されるのは初めて。内陸部での発見例は少ないという。既に駆除されており、人が刺されるなどの被害はなかった。県は疑わしいアリを見つけたら素手で触らず、自治体に連絡するよう呼び掛けている。

 スリランカから輸入した農業資材が入ったコンテナの中で、働きアリ十数匹が2日に見つかった。輸入した業者がその場で殺虫処分し、関東地方環境事務所に通報。専門家が4日にアカカミアリと確認した。

 コンテナは6月8日にスリランカのコロンボ港を出港し、台湾の高雄港を経由して23日に東京港に入港した。30日に青海コンテナ埠頭(ふとう)から搬出され、7月2日に前橋市内に入った。

 県と市は発見場所の周辺を調査したが他には見つからなかった。東京都もコンテナが一時的に置かれた地点を調べたが、疑わしいアリは確認できなかった。

 環境省によると、アカカミアリは本県を含めて15都府県で発見されているが、港湾施設などが多く、内陸部では珍しいという。担当者は「運ばれてきたコンテナを開けたところで発見されてもおかしくはない」としている。

 内陸の国際物流拠点である太田国際貨物ターミナル(太田市)は昨年以降、ヒアリ対策を強化しているが、「こちらでもいつ出るか分からない。危機意識を持って引き続き慎重に対応していきたい」と気を引き締める。市内に二つあるターミナルにアリを捕獲する仕掛けを多数配置し、発見した場合に適切に対処できるよう従業員用のマニュアルも整備した。

アカカミアリ 米国南部から中米が原産で、ヒアリよりも毒性は弱いが刺されると激しい痛みを伴うことがあり、アナフィラキシーショックとなる危険性もある。体長3~5ミリで、体は赤褐色、頭部は褐色、腹部に毒針がある。日本では小笠原諸島の硫黄島に生息している。

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