設置場所 揺れやすい? 6月に震度5弱 渋川・赤城の震度計
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
県が設置した地震計がある市赤城行政センター
「赤城町の震度計は揺れが大きくなりやすい場所にあるのでは」と指摘する中村さん

 群馬県南部を震源とする6月17日の地震は、渋川市赤城町で県内最大の震度5弱を観測した。しかし被害が目立ったのは、より震源に近い同市北橘町だった。地学団体研究会会員で前橋工科大非常勤講師の中村庄八さん(65)=同市北牧=はこうした状況に疑問を持ち、過去の震度や地形、地質状況を独自に調査。「赤城町の震度計は揺れやすい場所に設置されている可能性がある。そこで観測した震度は町全体の震度を表しているとはいえないのでは」と指摘している。

◎前工大非常勤講師の中村さんが独自調査で指摘

 中村さんは、赤城町の震度がここ数年、県内最大となるケースが多いことにも疑問を持っていたという。

 17日の地震の後、気象庁の震度データベースで2011年4月11日から今年6月17日までの震度を検索。15年6月9日までの間、県内では震度2以上の地震が100回あったが、赤城町が県内最大震度だったのは1回。一方、15年11月22日から今年6月17日までにあった52回の地震のうち、9回で赤城町で最大震度を観測した。

 赤城町の震度計は市赤城行政センターにある。県がかつて旧赤城村役場に設置。旧村役場を取り壊した15年秋に、やや南東寄りで数メートル高い旧市赤城保健センター(現赤城行政センター)に移した。最大震度の観測回数が急増したのは震度計の不具合か設置場所が関係しているとみて、中村さんは現地を調査。センターは傾斜地だった土地をならしてひな壇状の平たん地に造成した場所にあり、三方は石垣で囲まれていた。

 過去の県内各地の地震の被害状況をみると、台地状の土地の周辺部や緩い地質の場所で被害が大きい傾向があることから、センターが建てられているのもこうした場所ではないかと推測。「赤城町や北橘町は、中越地震や東日本大震災でも被害が大きかった。その中にある市赤城行政センターは、さらに揺れが大きくなりやすい場所の可能性がある」と結論付けた。

 今後、より多くのデータを集めて精査するとともに、地震学の専門家の意見を聞いて検証したいとしている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事