「店に恨み」 前橋のスーパーで男性副店長が刺され重体 男逮捕

 10日正午ごろ、前橋市岩神町の「ベイシアスーパーマーケット前橋岩神店」の買い物客の女性(41)から「包丁を持った男に店員が刺された」と110番通報があった。前橋署員が駆け付けたところ、同店副店長の男性(33)が店の出入り口付近であおむけに倒れていた。男性は包丁で右の胸や腹、左腕などを刺されて重体。同署は男性を殺害しようとしたなどとして、殺人未遂と銃刀法違反の疑いで、現場にいた同市下小出町、無職、泉谷寿昭容疑者(75)を現行犯逮捕した。

◎岩神店とはトラブルなし 経緯を捜査

 同署によると、容疑を認めている。「ベイシアに恨みがあった」と供述しているという。同店との間に直接的な関係がみられないことから、他の店舗でトラブルがあったか慎重に調べている。

 店内の精肉コーナーで商品を陳列していたパートの女性店員(44)=同市=も後ろから右の腰の辺りを刺され軽傷を負った。刺された2人と泉谷容疑者に面識はないという。同署は女性店員への殺人未遂容疑でも調べる。

 泉谷容疑者は1人で入店し、女性店員を刺した後、レジ付近にいた男性を刺した。逃げた男性を追い掛け、店外に出たところを署員に発見された。署員が拳銃を構え警告すると、両手に持っていた包丁を手放したという。文化包丁(刃体の長さ16センチ)と出刃包丁(同17センチ)の2本を所持し、「自宅から持ち出した」と話している。

 同市の50代女性は買い物中に店内で男の叫び声を聞いたといい、「(刺された人が)気の毒。誰が刺されてもおかしくなかった」と声を震わせた。別の女性(73)は男性が店外で横たわっているのを見たとし、「シャツの腹の部分が真っ赤になっていた。周囲から『しっかり』などと励まされていた」と話した。

 一方、泉谷容疑者を知る60代女性はニュースで事件を知ったとし、「明るい雰囲気で、そんなことをする人には見えなかった」と驚いた。顔を合わせればあいさつも交わしたという。

 ベイシア(同市)によると、同店は10日は事件後に臨時休業とし、営業再開の時期は検討中という。

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