脂肪蓄積の仕組み解明 肥満治療に期待 群馬大研究グループ
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 一度太るとなかなか痩せられない―。群馬大生体調節研究所の泉哲郎教授、奥西勝秀講師らの研究グループは15日までに、そんな体の仕組みの一端を解明したと発表した。血糖値を下げる効果があるインスリンが、脂肪を分解しづらくする作用も持つことが分かった。

 グループはマウスによる実験で、脂肪に特定のタンパク質が付くと分解されにくくなることを発見した。このタンパク質は脂肪組織にある「マクロファージ」と呼ばれる細胞で作られることも確認した。

 さらにマクロファージにタンパク質を作る信号を送っているのが、インスリンであることも突き止めた。肥満の人はインスリンが多く分泌されるが、分泌が活発になるほど、脂肪の分解が抑えられる悪循環に陥るという。

 これまでインスリンは高濃度になると脂肪の分解を抑制することが分かっていたが、今回の研究で、低い濃度でも間接的に作用していることが分かった。グループは、後者の方が重要な脂肪蓄積のメカニズムだとみている。

 奥西講師は「この悪循環を絶つことができれば、肥満の治療に役立つ」としている。研究成果は米科学誌「Diabetes」(ダイアベテス)の電子版に掲載された。

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